SINET

1992年から整備・運用されてきた学術情報基盤SINET(Science Information NETwork)は、20年以上にわたって我が国の大学や研究機関における研究教育を支えてきた。しかし、ICTの急速な進展に伴い、先進諸外国で超高速学術ネットワークの整備が進んでいるのに比べ、SINETのネットワークは劣悪化している状況にある▼日本学術会議はこのほど『我が国の学術情報基盤の在り方について-SINETの持続的整備に向けて』をまとめ、「今後さらに増大するニーズに応え、我が国の研究教育の国際競争力を向上させるために、SINETを一新して現在の問題点をすべて解消し、我が国の学術情報基盤を欧米諸国に劣らないレベルに引き上げることは極めて緊急性の高い課題である」指摘した▼ICT先進国である米国では、1回線あたり100Gbpsの速度で通信可能な100Gbps技術を使った国内回線の整備が11年から進められており、また、米国・欧州間で100Gbps技術を用いた国際回線の利用も13年から開始されている。それに比べ、SINETの国内回線は半分以下の40Gbps技術で運用され、国際回線に至っては10分の1の10Gbpsでしかない▼こうしたことから、今回の提言では(1)学術情報基盤の持続的な運営経費の確保(2)世界最高水準の国内ネットワークの実現(3)国際ネットワークの強化(4)クラウド基盤の整備(5)セキュリティ機能の確保(6)学術情報の活用基盤の高度化等の具体策を示し、学術の動脈としてのSINETを持続的に整備していく必要性を訴えている。