健康に関する新基準値

最近、医療の現場でちょっとした混乱が起きているという。その原因は日本人間ドック学会が4月に発表した健康に関する新基準値を巡ってのことである▼健康な人1万人を選び、27項目の検査値を対象に、年齢別の基準範囲を算定したものである。ただ、問題はこれが従来から使われてきた基準値とかけ離れているというか、甘くなっているのだ。以前なら危険値の中にいた人が安全地帯(健康)とされてしまうことから、これが混乱の元となってしまった▼例えば、患者が多い血圧では、従来の値は「130未満(収縮期)/85未満(拡張期)」が「148未満/95未満」に緩和された。肥満度(BMI)にしても適正値は25未満が、27・7~18・5となった。どう対処すればよいかということになるのだが、長年、高血圧で悩んできた筆者だが、その経験からアドバイスするとすれば”一喜一憂するな”ということである。成人ならば年に1、2回は健康診断を受けているはずだ▼出た結果については専門家も「点で考えるのではなく、線でとらえろ」と指摘する。適正値にあっても右肩上がりになっているのならば生活環境を改めるとか。しかし、毎日朝晩に血圧を測るのは、なかなか自分自身ではできないものだ。だからこそ、健康診断などの機会をとらえて、常日頃からお医者さんと親しくなっておくことだ▼つまり主治医を持つことをお勧めする。せっかく検査を受けたのだから、健康に関するだけに有効に活用したいものだ。