熱中症

暑い日が続くと”熱中症”が気になるのだが、ただ、どれだけこの症状について理解をしているかが問題である。ここ最近急速に増え始めているからなおさらである▼熱中症は、暑熱環境下において身体適応の障害によって起こる状態の総称である。昔の人は、夏、汗を流しながら働き、冬は寒さに耐え忍んで生活を営み、その中で自然に体や脳が鍛えられた。ところが現代人はというと、重労働が減り、冷暖房の普及により、調節機能が弱ってきていることが、熱中症が増えてきている所以である▼専門家も「不自然な生活が自律神経を弱らせ、不調を招く人が増えてきていると考えるのが妥当だろう」と指摘する。人間は恒温動物だから、熱い環境では汗の蒸発熱で体表から熱を逃がして体温調節をしている。それだけに救急専門医が診るポイントは”汗・熱・意識”の3点だそうだ▼高温多湿の場所から救急搬送された人が大量に発汗していたら、調節機能が正常に機能している証拠。発汗がなければ、すぐに体温をチェックする。体温が40℃を超えていれば生命に関わる一大事で、意識障害を伴っていれば重症ということになる。対処法となるが、普段から体調管理につとめる。睡眠を十分にとる。休憩を取りながら作業(スポーツ)をすること▼気温が35℃を超えたら運動の禁止。湿度が高ければ27℃程度でもやはり運動は禁物だ。そして少しでも”おかしい”と思ったときは、すでに遅い可能性があるだけに、躊躇せずに救急車を呼ぶことだ。