姿勢と筋肉

 「姿勢が前かがみで猫背みたいだよ」と指摘され、ハッとし慌てて背筋を伸ばすはめに。ただ、ここで誤解をしていたことがある▼猫背は骨が曲がる現象だと思っていたことである。原因は筋肉にあって、背骨を支える主として背筋や大胸筋が萎縮し体重を支えられなくなって起こるという。ところで筋肉については、ドイツの生物学者が提唱した“ルーの法則”がある。その法則とは、筋肉は使わないと次第に細くなり萎縮を起こすが、適度に使用すれば太くなり肥大する。ただ過度に使いすぎると障害を起こし戻らなくなるというものだ▼そもそも人には、大小含めて400を超える筋肉があるそうだ。大別すると、骨格筋(手足等骨格を動かす筋肉)、平滑筋(筋節のない筋肉:血管、気管、胃、子宮等の臓器壁を構成している筋肉)そして心筋(心臓を構成する筋肉)に分けられ、さらにこれらは意識して動かすことができるか否かによって、随意筋(主に骨格筋)と不随意筋(心筋・平滑筋)に分けられる▼ということは、鍛えることができるのは随意筋の中の骨格筋ということになる。最近はパソコンなどで前かがみの姿勢で座り続け、体の前側の筋肉ばかり使うことが増えてきている。専門家も「体は骨だけで支えられているわけではない。姿勢のちょっとした悪さが長期的には大きな健康問題となりかねない」と指摘する▼筋肉も重要な働きをしている。夏は体のラインを露出する機会も多い。ここは姿勢に気を配るよいチャンスではないだろうか。