白黒

物事の決着をつける際などに“白黒をつける”という言葉をよく使う。まさに対比した色で、黒色は、フォーマルの場や肌をきれいに見せたいときに選ばれる傾向にある色だが▼一方、人間に生気を与え、元気にしてくれる色が白色だそうだ。ここで色にまつわる面白い実験結果を披露しよう。熟していない緑のトマトに、白い布、赤い布、黒い布をかぶせ、日当たりよい場所に置き、布をかぶせていない緑のトマトが熟した頃、それぞれ布を取ってみた▼白い布のトマトはかぶせていないトマトと同様に完熟した。赤い布のトマトは発酵寸前となり、黒い布のトマトはまったく熟すことなくしわしわになり、しぼんでしまった。太陽や電球から放たれる光(光源色)は、物体に当たると必ず「反射」、「吸収」、「透過」の運命をたどる。白い布は色波長のほとんどを透過し、赤い布は赤の波長だけを透過、黒い布はすべての色波長を吸収したためにこのようなことが起こった▼なぜ下着のシャツなどに白色が好まれるのか。実験からの推測であるが、白色は体が必要とするすべての色波長を栄養として与えてくれるからではないか。春や秋は色彩が豊かな季節であるが、ただ秋から冬に向かっては、モノトーンになりがちでもある。確かに、黒色は人間に気品や貫禄を与えてくれるが、黒っぽい服装ばかりだと老けこむのが早いとの生理学的な研究もある▼白と黒をうまくコーディネートして、色を味方につけるよう心がけてはいかがか。