27年2月20日号

 仕事がらデータを扱うことが多いだけに、ついつい気になってしまいがちである。
ここで他社の新聞に載っていたデータを紹介したい。文部科学省の統計ではあるが、医歯学系の大学で、ストレートつまり最短の修業年数(6年間)で卒業できた学生は、13年度では医学部で約86%、歯学部で約77%であったそうだ。この人達にはさらに国家試験という関門が待ち受けている。
 そこでストレート卒業率に国家試験現役合格率を考慮すると、最短でライセンスを手に入れた割合は医学部で約81%、歯学部で約56%であったそうだ。ただ、国家試験に受かったからと言って安泰かというと、必ずしもそうではないようで、医師過剰時代がやってくるといわれている。地方では医師不足で年がら年中医師を募集しているところも少なくない。
 一方都会はというと、非常勤の医師(アルバイト医)が増えている。専門家も「腰を落ち着けるというよりは、医療機関を渡り歩く医師が増えていることは確かです」と指摘する。人生にはターニングポイントとなる出来事にいくつか出くわすと言われているが、その1つが試験であろうか。大学受験で浪人生活を経験したことがある筆者からすると、ポン・ポン・ポーンと順調に進んでいるようでうらやましく見えても、かならずどこかで壁が待ち受けているようにつくづく思える。