27年4月17日号

 普段当たり前のように使用している言葉で、専門家に指摘されて改めて思いを新たにすることがある。その言葉とは”微生物”である。確かに微生物と簡単に一言でいうが、正式には生物学用語には出てこないという。専門家は「動物でもないし、植物でもないものを、全部ひっくるめて便宜的に微生物と言っているにすぎないのだ」という。一般的には肉眼では、その構造が判別できないような微小な生物のこと。それだけに自然界で勝手気ままに生きていると思われがちではあるが、いやいやそんなことはないということが分かってきた。その代表例が珪藻(ケイソウ)であろう。不等毛植物に含まれる単細胞性の藻類の仲間。海をはじめ、池、川、湖など様々な水の中にいる植物の一種である。ただ、注目したいのは、これまでの調査から、海にいる珪藻が生産する有機物の量は、地球全体の約20%にまでなるということだ。しかも、熱帯雨林が吸収する二酸化炭素と同じ量の二酸化炭素を吸収しており、光合成によって生み出される酸素は、地球全体が生産した酸素の量の25%に達するそうだ。人類が引き起こしている地球温暖化の防止に貢献しているといっても過言ではない。微生物をもっと地球全体の繁栄に活かせないものか。それが人類の果たす役割ではないか。専門家は「如何せん、研究者が少ない。情報源が少ないのが現状です」と強調する。微生物の魅力をもっと啓蒙・普及し、人材を育てることが急務だ。