27年5月15日号

 身近なX線利用といえば、健康診断で活用されているX線検査があげられるであろう。現在X線検査で使われている撮影方法には3種類ある。まず直接撮影で、透過するX線を直接フィルムに焼きつける方法。フィルムが大きく35・6センチ四方あり、解像度が良いことと、実物大の像が得られることがメリットであるが、保管や持ち運びが面倒だ。検診に携わる医師も「1枚や2枚ならまだしもまとまってくるとかなり重く厄介です」という。これに対し間接撮影がある。透過したX線をいったん蛍光板(スクリーン)に当てて紫外線像に変換し、フィルムに焼きつける方法だ。フィルムが10センチ四方とかなりコンパクトで、ロール状で自動的に巻き上げる。これだと手間が省けて、解像度も直接撮影と遜色ない。ただ被ばく量が直接撮影の10倍にも達する。年に1回程度の検診ならば問題ないとされ、学校検診など大量に行う時に利用されている。そして最近登場したのがデジタルX線カメラである。解像度は直接撮影とほぼ同じ、コンピュータで拡大・縮小ができるだけに今や検診の6割がこの方法となっている。問題は、どの方法でも的確な診断がくだせるかどうかである。昔は検診といえば新米医師のアルバイトなどと揶揄されたこともあったが「最近は新米・ベテランを交え複数の医師で行いますから誤診はほとんどないといってもよいでしょう」という▼年に1、2回は検診を受けた方がよさそうだ。