27年8月7日号

生鮮食品などのパックには消費期限、産地、栄養成分等々、いろいろな情報が書かれているが、そこで特に目を引くものがあった▼「機能性表示食品」という表示である。今年4月から始まった新しい表示制度。6月頃から見受けられるようになった。これって、既にある「特定保健用食品」いわゆるトクホとどのように異なるのか。新しくなった制度では、生鮮食品はもちろん、加工食品、サプリメント等々、あらゆるものが対象になる▼食品等に含まれる成分や機能が健康の維持や増進に役立つのか、科学的な根拠となる研究論文などを提出するだけで、国の事前審査がなくても表示できるようになった。トクホでは、安全性や有効性、機能性を示すための臨床試験が必要で、承認されるまでにはかなりの時間、予算がかかった▼それだけハードルが下がったといえる。もちろんどちらも「**は健康の維持を助ける栄養素」とは言えるが、「**は病気に効く」などとは表示できない。つまり病気の効能の表示はできないが、健康の維持や増進の範囲に限って「臓器の働きを助けます」とか「調子を整えます」といった表現ができるようになった▼これまで消費者庁は、医薬品の効果と混同されやすいため、体の具体的な特定部位の表現には消極的であったが、消費者から分かりづらいとの声が上がったことから方向転換した形となった。この新制度を賢く利用する智恵が求められる。