27年12月11日号

 青少年のインターネット利用については、使い方や使い方のルールを、きちんと教える環境づくりがやはり大事だ。総務省の「平成27年度青少年のインターネット・リテラシー指標等」(11月13日公表)に、そうした結果が出ている▼これは、インターネット上の危険・脅威への対応能力やモラルに配慮しながら、的確な情報を判断するために必要な能力について、全国の高校1年生相当を対象にテストを実施し、分析した調査結果である▼それによると、インターネットを使い始めた時に、使い方を保護者に教わった青少年は正答率が比較的高くリテラシーが高い。スマートフォンやSNS利用に関して、家庭のルールがある青少年は、ない青少年より正答率が相対的に高いなどという結果が出ている▼学校という教育現場で教えることはもちろん必要だが、なによりスマホやパソコンなどでネットを楽しむ時間や機会が多い家庭における環境が重要ということだ。スマホの急速な普及で、青少年がネットを利用する機会が急速に増大している▼それだけ、ネット上の危険や脅威に青少年が遭遇する機会も増大しているわけである。顔が見えないサイバー空間は、犯罪者にとっては真に都合のよい仮想空間だ。実空間では入り込めないような危険な場所や怖い場所でも、サイバー空間だと安易に入ってしまいやすい特異性もある▼従って、これに対処させるためには、青少年をよく理解している、一番身近な存在の大人である保護者が、使い方や使うルールなどを教えるのがよい▼このテスト調査では、約半数の青少年が一度も会ったことのないSNS上だけの友人がおり、11人以上いると回答した青少年が18%余りという結果も出ている。多くの青少年が、いつ危険・脅威に遭遇してもおかしくない状況だ。