28年5月27日号

情報化の急速な進展で、小中学生など低年齢層の子供たちのインターネット利用機会が増え、ネット犯罪、いじめなど、利用に際した情報モラルについて、子供たちへの知識教育の必要性が高まっている▼「情報モラル診断サービス」に関する調査結果(カスペルスキーと静岡大学)では、ネット利用頻度が高いほど情報モラル全般の知識が多いこと、小学生は全般で知識の個人差が大きく、特にセキュリティ知識に大きな個人差があることなどがわかった▼また、文科省が昨年公表した調査において、情報モラルなどを指導する能力で上位を占めた県は、今回の調査でもセキュリティに関する知識の個人差が小さく、上位を占めている。これらの調査結果から、こうした知識の差を小さくするためにも、早い時期からのインターネットセキュリティ教育が必要だとしている▼そのとおりだと思う。一昔前は、読み書きそろばんが小さな子供たちの習い事であった。時代は21世紀。嫌でも情報化は急ピッチで進み、すでに、インターネットなくして仕事も生活も成り立たない社会になりつつある。小中学校からの情報教育の必要性は高まるばかりである▼しかし、インターネットは外につながる扉であり、その先は広大な世界ともつながっている。サイバー空間だが、実社会につながる扉なのである。そこには、いいことや楽しいことばかりでなく、実社会と同様、あるいはそれ以上の様々な問題、脅威もある▼簡単に利用できるだけに、そうした問題や脅威に遭遇する危険性は、実社会よりも高いのかもしれない。安心安全を確保するための高度な技術や制度などはもちろん必要だが、まずは自身が身を守ることだ▼そのための知識を養う教育というのは、やはり子供の時からが重要である。