27年7月15日号

気通信大学は1日、人工知能先端研究センター(AIX:Artifical Intelligence eXploration Research Center)を設置した。今後、人工知能(AI)が急速に進化し、社会実装される過程で、AIが人と共生するための核となる汎用人工知能の実現を目指して、企業とも積極的に連携して研究を進めていく▼発足記者会見には、福田喬学長、栗原聡センター長のほか、実践的なAI研究者が数多く出席した。また、設立段階ですでに、電通、クロスコンパス・インテリジェンス、サイジニア、オルツ、ネクストの5社が参加を表明。汎用AIの開発のために、各社が持っている実社会のビッグデータなどを提供していくという▼AIというと、ディープラーニングを使った囲碁や将棋、あるいはIBMのワトソンなどが有名だが、AIXではディープラーニングとビッグデータを使って様々な事象の特徴量を割り出し、認知アーキテクチャを中核とした新たなAIを開発していく▼理研、産総研、情報通信機構がそれぞれ、AIの研究拠点を設けて研究開発に取り組んでいる。国家戦略として実施しているため、一定の予算と人員が確保されている。一方のAIXは、創立100周年事業の一環として新たな研究棟が建てられ、その中に一定のスペースが確保されるものの、研究費は各人が競争的資金で獲得しなければならない▼運営費が減少し続けている中、附属病院のある大学はそこからの収入で不足分を賄えるが、そうでない場合は基礎的な運営費さえも厳しい状況である。電通大も同様だ▼各大学には個性と競争力のあるコンテンツが存在するものの、活かすための資金が不足している。新たな施策が求められている。