28年7月22日号

昨年の人口動態調査によると、日本人の死因の1位はガンで、2位が心臓病、3位肺炎、4位に脳卒中と続く▼なかでも心臓病と脳卒中で全体の4分の1を占める。そこで厚生労働省は、心臓病と脳卒中の医療体制を強化する5カ年計画作成のための検討会を立ち上げた。言うまでもないことだが脳と心臓は密接な関係にある▼一言で脳卒中というが、この疾患は脳の血管疾患の総称で、血管が詰まるタイプと血管が破れるタイプとがある。主な原因は動脈硬化で、脳梗塞(詰まるタイプ)の3分の1は心臓でできた血栓が脳に詰まって起こるとされているのだ。このためガン対策と同じように「循環器病」として計画をまとめることになった▼計画では、拠点病院を中心にした医療機関の連携強化をはじめ、緊急搬送のネットワークづくり、栄養士やリハビリスタッフの充実など多面的なチーム医療の構築を目指す。一方で、患者に対して生活習慣をきちんと見直せるように、退院時の指導や在宅治療を担う地域医療機関との連携なども図っていく▼2018年度から始まる都道府県の地域医療計画に反映させるとしている。将来患者になるかもしれない我々は、ただ計画の作成を待つことなく、日頃から生活習慣の改善に心がけるべきだ。専門家も「とりわけ糖尿病にかからないように注意することが重要だ」と指摘する▼糖尿病は、あらゆる病の元凶なだけに放っておくと悔いの残る結果になりかねない。