28年9月2日号

今夏は、7月中は朝晩が涼しく例年より過ごしやすいと喜んでいたら、梅雨が明け8月に入るとやはり猛暑が続いた。また、リオオリンピックが開かれ、TV中継される日本選手たちの活躍に、日本国中が深夜まで沸き、さらに熱気の増す夏となった▼しかし、五輪が終盤を迎えた頃、17日に7号、21日に11号と続けて台風が北海道に上陸。さらに、9号が22日に千葉県に上陸し、北上して関東、東北、北海道と広範囲に被害をもたらした。北海道は再三の被害を被り、11年ぶりの台風直撃を受けた関東各地でも大きな被害が出た▼例年のことだとはいえ、夏から秋のシーズンは改めて台風に対する防災の重要性を感じた。大雨洪水や土砂崩れなどに備え、大規模な河川対策や土砂対策などが、日本では長年各地で続けられてきている。しかし、それでも毎年のようにどこかで、台風や集中豪雨などによる大きな被害が発生している▼阪神・淡路大震災、東日本大震災、直近では熊本地震などの大災害が続き、日本では海溝型の巨大地震や内陸部の直下型などに対する震災対策が喫緊の課題となっている。しかし、台風や集中豪雨などに対する対策も、同様に急ぐべき課題である▼日本は、これら以外にも豪雪や火山噴火などもあり、全土で災害が発生する「災害大国」だ。従って、そうした個別の対策と併せ、様々な自然災害に対し、より強固な防災を可能にするための基本的対策を進める必要がある▼様々な災害に強い建築物や交通網などの研究開発を進め、従来にない安心安全な都市づくりや国土づくりを目指すことが、いま日本に求められる重要な課題だろう。