28年10月28日号

日本食(和食)と地中海食が世界から心臓病を駆逐するといったら少々大げさかもしれないが▼これを裏付ける報告が欧州心臓病学会から出された。これらの食事が薬と同様に心臓病の予防に効果的だという。イタリアの研究グループが、心臓血管疾患のある1197人を約7年にわたって追跡調査した結果、地中海食を最も食べているグループは、最も少ないグループに比べて、心筋梗塞や脳卒中の発生リスクが37%も低下したとのことである▼地中海食といえば、魚介類、緑黄色野菜、果物、穀物、豆類を多く摂取するし、調理にはオリーブオイルをよく使う。これは日本食にもあてはまり、今や健康食として世界から認知されるまでになっている。地中海食や日本食に近いほど心血管疾患ばかりでなく、認知症、ガン、糖尿病、鬱病などのリスクを引き下げてくれるそうだ▼専門家も「高脂肪・高タンパクの代表のようにいわれるアメリカ的な食事は問題外ですが、確かに日本食や地中海食の有効性は科学的にも示されています。温暖な気候も心臓病にはプラスに作用しているのでしょう」と指摘する。一方で、世界的に有名な医学誌にアメリカ・ドイツ・日本における祝日と体重の関係を調査した論文が出されている。それによると各国でクリスマス休暇や正月休暇がある年末年始には体重変動が大きく、太りやすくなる傾向になるという▼まさに、過ぎたるは及ばざるがごとし。効果がある食事でも節度を持って食することが肝要のようだ。