30年4月20日号

酒を飲み過ぎればどうなるのか。筆者もその一人ではあるが、日頃こよなく愛飲する人なら、肝臓をいためる結果になることくらい百も承知ではある▼それが肝硬変、ひいては肝臓ガンとなり取り返しのつかないことになってしまうとの指摘(脅かし?)も十分に分かっている。しかし最近の研究成果では、肝臓ガンの原因としては肝炎ウイルスによるものが圧倒的で8割以上を占めるそうだ。肝炎ウイルスによって肝炎を起こし、それが慢性化することで肝硬変へと悪化していき、最終的に肝臓ガンに至る。飲酒によるものはまれであるということのようだ▼そのウイルスについてだが5種類あって、そのうち注意しなければならないのが2つ、B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスである。双方を比べてみると、B型は母子感染や性行為で感染するが肝ガン全体の1、2割程度。一方C型は輸血などで感染し、全体の7割ほどを占めるというから圧倒的に多い。とはいっても、現在では効果的な薬剤も開発されているし、治療方法も急速に進歩しているという▼しかも、適切な治療でウイルスが消滅すれば、肝臓ガンに至る悪い流れが断ち切れるし、予防も期待できるということだ。「酒による影響はあまりないのだ」とほくそ笑んでいると、女医さんから「多量の飲酒は肝臓だけではありません。腎臓、胃、心臓、脳などすべての臓器に悪影響を及ぼします。飲み過ぎは絶対に禁物。節度を持って」ときつくクギを刺されてしまった▼それができるくらいなら苦労はいらないし、酒を断つことなど考えられない。でも、過ぎたるは及ばざるがごとし。肝に銘じて対処するしかないようだ。