イノベーション戦略調整会議初会合

 政府は2日、統合イノベーション戦略の策定に向けて、菅義偉官房長官をトップに関係閣僚で構成されるイノベーション戦略調整会議の初会合を開催した。松山政司科学技術政策担当大臣は「戦略策定に際しては、科学技術・イノベーション会議と関係司令塔、関係省庁が整合的かつ一体的な戦略を策定することが必要です。このため、戦略策定に必要な関係司令塔、関係省庁の調整を実施する場として、この会議を設置しました。本日の会議はそのキックオフとなる重要な会議です。関係大臣の協力をお願いします」と冒頭で挨拶した。統合戦略は6月に総合科学技術・イノベーション会議で決定する予定。
(30年2月9日号)

日本学術振興会育志賞受賞者決定

日本学術振興会(安西祐一郎理事長)は1月30日、将来、日本の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生18人に第8回日本学術振興会育志賞を授与することを決めた。厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するために、天皇陛下から賜った御下賜金をもとに創設されたのが育志賞。大学長、学術団体(学会)の長から152人の推薦があり、その中から育志賞選考委員会(委員長=佐々木毅・国土緑化推進機構理事長)が選考した。授賞式は3月6日、日本学士院で開催される。受賞者には、賞状、賞牌、副賞として学術奨励金110万円が贈呈される。
(30年2月9日号)

RANSでオーステナイト相分率測定に成功

理化学研究所光量子工学研究領域中性子ビーム開発チームの池田義雅特別研究員、大竹淑恵チームリーダー、日本原子力研究開発機構物質科学研究センターの鈴木裕士グループリーダー、東京都市大学工学部の熊谷正芳講師らの共同研究グループは、理研小型加速器中性子源システムRANSを使って、鉄鋼材料軽量化の鍵となるオーステナイト相分率の測定に成功した。鉄鋼材料の品質管理や研究開発に適用できる。
(30年2月9日号)

超伝導の源を圧力で制御

 東北大学金属材料研究所の青木大教授は、フランス原子力庁のダニエル・ブレイスウェイト研究員らとともに、ウラン化合物強磁性体URhGeに圧力(ひずみ)を加えることによって、磁場誘起超伝導から新たな超伝導相を生み出すことに成功した。この成果は、超伝導の源となっている強磁性「ゆらぎ」を力によって制御できたことを意味するだけに、これまでとは異なる新たな超伝導研究に道を拓くものと注目される。
(30年2月9日号)

メタボロミクス研究に最適化した深層学習(DL)アルゴリズムを開発

 理化学研究所環境資源科学研究センターの菊地淳チームリーダー、伊達康博研究員の研究チームは、メタボロミクス研究に最適化した深層学習(DL)アルゴリズムを開発した。NMR(核磁気共鳴)データを解析したところ高精度に魚の産地判別ができた。
(30年2月9日号)

AIで実験計画を自動決定

高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所の小野寛太准教授、量子科学技術研究開発機構量子ビーム科学研究部門の上野哲朗主任研究員を中心とする研究チームは、人工知能(AI)技術の一種である機械学習を用いて物質・材料研究に不可欠なX線スペクトル測定を高効率化する手法を開発することに成功した。
(30年2月9日号)

天然ゴムノキの研究基盤データベース構築

 理化学研究所の蒔田由布子研究員、松井南グループディレクターらの研究グループは、天然ゴム(ラテックス)の原料を産出するパラゴムノキの研究基盤(遺伝子、転写関連)データベースを構築、公開した。
(30年2月2日号)

iPS細胞由来の心筋細胞伸張させつつ直接拍動力計測

 東京大学大学院情報理工学系研究科の下山勲教授と松平謙英さん(大学院生)、東京大学IRT機構らの研究グループは、培養中のiPS細胞由来の心筋細胞を、伸張させながら拍動の力を直接計測できるシステムの開発に成功したと発表した。高いピエゾ抵抗効果を示し高感度にひずみを検出できるn型シリコンを用いた計測システムを開発することで実現した。iPS細胞に由来する心筋細胞などの機械的性質の評価への利用が期待される。成果は1月21-25日に英国ベルファストで開催された国際学会MEMS2018で発表された。
(30年2月2日号)