「地球衛星観測のあり方」学術会議分科会が提言

 日本学術会議の地球惑星科学委員会地球・惑星圏分科会(委員長:藤井良一・情報・システム研究機構長)は7月14日、提言「我が国の地球衛星観測のあり方について」を公表した。
 地球を周回する衛星は近年、増加傾向にあり、データの利用だけでなく人工衛星自体も様々な組織が開発に参加するようになった。ここでは今後特に活用が期待される地球観測の将来構想について取りまとめた。
(29年8月4日号)

「世界天文コミュニケーション会議」来年3月、日本で初開催

 国立天文台、福岡市、国際天文学連合C2分科会は来年3月24~28日、世界天文コミュニケーション会議(CAP)2018in福岡を福岡市科学館(福岡県)で開催する。
 この会議は、天文に関わる人々と一般社会とのコミュニケーションに関する最近の取り組みについて、意見や経験を交換する場。会議を通じて、効果的で実績がある数多く科学コミュニケーション実例を紹介する。今年で7回目の開催となる。
 日本は、世界一の公開天文台数、世界2位のプラネタリウム数を有しており、国民の天文・宇宙への関心は高く、米国、英国に次いで多くの天文学者が活躍する天文学研究のトップランナーだ。この会議は日本では初開催で、テーマは「Communicating Astronomy in Today`s World: Purpose & Methods」。
 会議は基本的に英語で行われ、天文コミュニケーションの課題、障がい者とマイノリティと共に楽しむ天文学、天文学の公衆関与における先端技術の活用-マルチメディア・SNS・没入体験などのトピックスがある。
 参加対象は、科学コミュニケーター、大学等の広報担当、教育関係者、天文学者、科学館職員等。
 詳細は、ウェブページ(http://prc.nao.ac.jp/fukyu/cap2018/)で。
(29年8月4日号)

経済効果期待の国産技術13件 新技術開発財団が助成

 新技術開発財団は、第99回(平成29年度第1次)の新技術開発助成金の贈呈先13件(計1億7802万円)を決定した。
 対象は、独創的な国産技術で、経済効果が大きく期待でき、技術的に開発の見込みがあって開発予定期間が原則1年未満の技術。
 今回は、プロスパインによる「伝達効率98%以上を有する磁気ギアの技術開発」、ピーエムティーによる「ミニマルファブによる異種デバイス集積モジュールのプロセス開発&試作」、日進機械による「近赤外分光技術によるインフラ構造物の劣化イメージングシステム」、AMCによる「超硬合金圧接技術によるスリッターナイフの開発」、モーションリブによる「ポータブル力触覚デバイス」、オーガンテクノロジーズによる「天然歯と同等の生理機能を実現する医療機器、バイオインプラントの開発」、Lily MedTechによる「乳がん用検診・診断装置のための乳がん腫瘍血流検出技術の開発」、アユミ工業による「チップオンウェハ直接接合実用化技術の開発」、さんのうによる「地球環境に優しい水性省エネ塗料の開発」、エイ・エス・アイ総研による「極低温高速ポンプ用小型高性能モータの開発」、ユーテックによる「機能性微粒子製造用プラズマCVD法による微粒子コーティング装置の実用化開発」、アーク・リソースによる「遺伝子組換えカイコを利用したネムリユスリカ由来LEAタンパク質製造」、グランドグリーンによる「接木マイクロチップを用いた自動接木装置の開発」が対象になった。
(29年8月4日号)

新原理による単一分子発光・吸収分光を実現

 理化学研究所(理研)Kim表面界面科学研究室の今田裕研究員、金有洙主任研究員らの研究チームは、単一分子の発光・吸収特性を分子スケールの空中分解能で計測することに成功した。
 有機分子を太陽電池や光触媒、発光ダイオードなどの光エネルギー変換デバイスに用いる場合、分子がどのような光を吸収し発光するかといった光学的な特性を調べることは重要である。これまで発光・吸収特性計測には、光学技術が用いられてきたが、感度が低く測定には多くの分子が必要であった。今田研究員によると「伝播しない光とも呼ばれる”局在プラズモン”と分子の相互作用を利用して、たった一つの分子の発光・吸収特性計測に成功しました」という。
(29年8月4日号)

染色体の分配装置形成の仕組み解明

 大阪大学大学院生命機能研究科の深川竜郎教授らの研究グループは、染色体が次世代の細胞へ伝わる際に重要なセントロメアが形成される仕組みを明らかにすることに成功した。
 染色体が、安定に次世代の細胞へ伝達されることは、生命維持にとって非常に重要である。
 染色体の伝達は、セントロメアと呼ばれる染色体の分配装置によって行われるため、染色体が伝達される仕組みを知るためには、セントロメアが形成される仕組みを詳細に理解しなければならない。
 深川教授によると「これまで、セントロメアが形成される元となる分子としてCENP-A(セントロメアに存在するタンパク質の一種)という分子が知られていましたが、CENP-Aがどのようにセントロメアに取り込まれるのかについては、分かっていませんでした」という。
(29年8月4日号)

JSTがJASIS2017に出展

科学技術振興機構(JST)は9月6~8日に開催されるアジア最大級の分析・科学機器専門展示会「JASIS2017」に出展する。ブースは、幕張メッセ国際展示場ホール5の5A-601。
分析と関連があるJSTの先端計測分析技術・機器開発プログラム、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)、大学発新産業創出プログラム(START)、出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)の4事業、最新成果15課題を紹介する。
会期中は、各課題のポスターや実機を展示しており、開発者が解説する。また、ブース内のセミナー会場では、各課題の開発者が10分程度で、展示内容をわかりやすくプレゼンテーションする。JST、文部科学省の事業説明時間もある。
高感度無線無電極MEMS水晶振動子センサー、ヘルスケア応用に向けた印刷型圧力センサシート、世界初の粒子分析法-濡れや分散の数値化から細胞まで、ボールSAWセンサを用いた小型・高速・高感度な微量水分計などの課題を展示する。
事前申し込み不要で入場無料だが、あらかじめJASISへの登録が必要だ。詳細はウェブページ(https://www.jasis.jp/exhibitors/jst.html)へ。
(29年8月4日号)

日本医学会連合が医学研究者倫理で提言

 医学界における不正研究を防止するため、医学分野の128学会で構成する会員数約100万人の一般社団法人日本医学会連合(門田守人会長)は、加盟学会および医学研究者に対し「わが国の医学研究者倫理に関する現状分析と信頼回復へ向けて」と題する提言を行い、記者会見を開いて内容を公表した。
 会見で、門田会長は「本学会に設けている研究倫理委員会(委員長=市川家國・信州大学医学部特任教授)が、加盟する各学会と意見調整しながら検討してまとめた」と同提言を紹介した。
 市川委員長は「欧米では近年、研究倫理に対するコンプライアンスが変わってきているが、日本の研究者はその変化を知らない人が多い。ぜひ国際的カルチャーを身につけて頂きたいという思いで提言をまとめた」と話した。
(29年8月4日号)

DNSの電子署名鍵変更へ

インターネットの重要な資源を世界的に管理・調整する団体ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が、DNS(ドメインネームシステム)において電子署名の正当性を検証するために用いる暗号鍵の中で、最上位となる鍵(ルートゾーンKSK)の更改を実施するのに伴い、キャッシュDNSサーバーの設定変更の必要性が生じ、総務省ではICANNからの依頼を受けて、内閣サイバーセキュリティセンターの協力の下で国内関係者への周知を行っている。
(29年8月4日号)