第4回ヤマト科学賞決定

 ヤマト科学賞選考委員会(委員長:森川智・ヤマト科学代表取締役社長)は第4回ヤマト科学賞の受賞者を、堀越桃子氏(理化学研究所統合生命医科学研究センター代謝・内分泌・腎疾患チーム・チームリーダー)に決定したと3日、東京大学の山上会館(文京区本郷)において発表した。ライフサイエンス、マテリアルサイエンス、インフォメーションサイエンスおよびそれらの融合分野を中心に、独創性、創造性に富む研究者を顕彰し、科学技術の次世代リーダーとしての活躍を支援することを目的としている。
(29年3月10日号)

日本の大学システムのインプット構造を網羅的、詳細に時系列分析

 科学技術・学術政策研究所は、日本の大学システムのインプット構造について、網羅的かつ詳細に時系列で分析し、報告書をまとめた。
 従来のように論文の生産性のようなアウトプットでなく、その前提となるインプットに注目。分析には、総務省の科学技術研究調査(2002~2015)・大学等の個票データを利用した。論文数シェア(自然科学系)で日本の大学を5つのグループに分類し、研究開発費の分野バランス、研究開発人材の男女業務の差異などを分析した。
(29年3月10日号)

何を見たかの判断は視覚情報に依存しない

 情報通信研究機構(NICT)は、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)およびウェスタンユニバーシティと共同して「どのようなものを見ているのか」という知覚判断が、見た内容だけでなく、見た内容に伴う運動行為にかかる負荷を反映していることを実験的に証明した。これまで、外部から脳への入力処理である知覚判断と、脳から外部への出力処理である運動行為はそれぞれ独立したもので、運動行為は単に知覚判断の結果を反映するだけと考えられていたが、NICT脳情報通信融合研究センター(CiNet)の羽倉信宏研究員らのチームは、そうした定説を覆す成果を得た。同成果は、神経科学の国際科学誌「eLife」オンライン版(2月21日)に掲載された。
(29年3月10日号)

CIS系薄膜太陽電池サブモジュールで世界最高変換効率達成

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)とソーラーフロンティア(株)は、CIS系薄膜太陽電池サブモジュールで、世界最高変換効率の19・2%を達成した。
 これは、光吸収層の製膜プロセス改良による品質改善や、バッファ層変更などで達成した成果であり、NEDOが掲げる2020年で14円/kWhという発電コスト目標の実現に向けて大きく前進した。
(29年3月10日号)

科博で企画展『理化学研究所百年』開催

理化学研究所は4月9日まで、東京・上野の国立科学博物館(日本館地下1階多目的室)で企画展『理化学研究所百年-アルマイト(お弁当箱)からニホニウムまで』を開催する。
 同所は、1917年に高峰譲吉博士らの提唱で、科学で産業の基礎を固め、国力を高めることを目指し、皇室の御下賜金と財界、政界、官界、学界の協働により、財団として誕生した。
 この企画展では、理研の研究生としてドイツに留学していた仁科芳雄氏(後の第4代理研所長)が、デンマークの物理学者で量子力学の確立に貢献したニールス・ボアにその元での研究をしたい旨をしたためた手紙の複製や、理研が生み出した製品(ビタミンAやアルマイトなど)の展示、これまでの理研の歩み、研究成果を紹介する。
 昨年、周期表に正式に掲載された日本発の新元素・ニホニウム(Nh)についても詳しく紹介している。 入館料は、大人620円、高校生以下は無料。問い合わせは、同館(電話03-5777-8600)まで。 
(29年3月10日号)

下水道など地下管路掘削に新技術

アイレック技建(東京都台東区、西野龍太郎社長)とNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT:神奈川県川崎市、木村丈治社長)、は、下水道などライフラインの管路施工技術である小口径管推進工法「エースモール工法」に使用する新たな位置計測システムとして、光掃引方式位置計測技術を開発した。同システムについては、2月16日と17日にNTT武蔵野研究開発センタで開催された「NTT R&Dフォーラム2017」で展示・紹介した。
(29年3月3日号)

「ものづくり現状に危機感」科学技術の会が活動報告

 超党派の議員連盟「科学技術の会」の拡大役員会が2月21日に衆議院第一議員会館で開かれ、科学技術・イノベーション政策、グローバル外交、研究拠点形成、情報エレクトロニクス分野について、これまでの取り組み状況が報告された。4月に提言を取りまとめ、5月に安倍首相に提言する。
(29年3月3日号)

ジルコニウム「魔法数持たず楕円形」

 魔法数を持つと思われていたジルコニウム110だが、魔法数は持たず、その形もレモンのような楕円形であることが明らかになった。理研仁科加速器研究センター櫻井RI物理研究室のピーター・ドーネンバル研究員、櫻井博儀主任研究員らの国際共同研究グループが、RIビームファクトリー(RIBF)を用いて明らかにした。Physical Review Lettersオンライン版に18日掲載された。
(29年3月3日号)