下水道など地下管路掘削に新技術

アイレック技建(東京都台東区、西野龍太郎社長)とNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT:神奈川県川崎市、木村丈治社長)、は、下水道などライフラインの管路施工技術である小口径管推進工法「エースモール工法」に使用する新たな位置計測システムとして、光掃引方式位置計測技術を開発した。同システムについては、2月16日と17日にNTT武蔵野研究開発センタで開催された「NTT R&Dフォーラム2017」で展示・紹介した。
(29年3月3日号)

「ものづくり現状に危機感」科学技術の会が活動報告

 超党派の議員連盟「科学技術の会」の拡大役員会が2月21日に衆議院第一議員会館で開かれ、科学技術・イノベーション政策、グローバル外交、研究拠点形成、情報エレクトロニクス分野について、これまでの取り組み状況が報告された。4月に提言を取りまとめ、5月に安倍首相に提言する。
(29年3月3日号)

ジルコニウム「魔法数持たず楕円形」

 魔法数を持つと思われていたジルコニウム110だが、魔法数は持たず、その形もレモンのような楕円形であることが明らかになった。理研仁科加速器研究センター櫻井RI物理研究室のピーター・ドーネンバル研究員、櫻井博儀主任研究員らの国際共同研究グループが、RIビームファクトリー(RIBF)を用いて明らかにした。Physical Review Lettersオンライン版に18日掲載された。
(29年3月3日号)

画像処理で経編ニットの欠陥検出を自動化

 東京都市大学知識工学部の包躍(バオ・ユエ)教授と富山県立大学工学部の中田崇行准教授、城西ニット(荒木貢取締役社長)らの研究チームは、スポーツウェア等に用いられる複雑な立体構造をもつ経編ニットのオンライン検査・欠陥検出システムの開発に成功したと発表した。織り目模様を1次元離散フーリエ変換によって抽出することで欠陥検出フィルタを自動作成し、これを用いた欠陥有無判定に、正規分布と発生確率の概念を導入することで実現した。実際の織機でも性能を確認し、現在、企業がシステムの実用化を進めているという。コスト削減に貢献すると期待される。成果は計測自動制御学会論文集2月号に掲載された。
(29年3月3日号)

植物が栄養だけを取り込む仕組み解明

 東京大学大学院農学生命科学研究科の李保海研究員、神谷岳洋准教授、藤原徹教授らの研究グループは、植物の根の栄養吸収に重要な役割を果たしている特殊な構造(カスパリー線)を形成する新規遺伝子LOTR1(LORD OF THE RING 1)を同定し、その解析の過程で、スベリンと呼ばれる脂質の一種が物質輸送における障壁として機能していることを発見した。今回、植物の根がその成長に応じて物質輸送の障壁を柔軟に形成し、栄養吸収を効率良く行う仕組みの一端を明らかにしたことで、効率的な栄養吸収を行う作物の作出に寄与するものと期待される。Current Biologyに24日掲載された。
(29年3月3日号)

「放射線ストレスに反応して形成」核内構造体を発見

 東京理科大学理工学部応用生物科学科の松永幸大教授、平川健大学院生らの研究グループは、植物のDNA修復開始時に、細胞核内で形成される構造体「RAD54フォーサイ」を発見することに成功した。
 放射線照射や化学物質暴露は、DNA損傷を引き起こすため、生物は速やかに、DNA修復を開始するが、修復開始時に、細胞核内で修復タンパク質がどのような挙動を示すのかはよくわかっていなかった。松永教授によると、これまでにシロイヌナズナを用い、DNA損傷の一種であるDNA二本鎖切断により、細胞核内のクロマチン動態が構造変化に伴い変化することを明らかにし、この動態変化には、クロマチンリモデリング因子RAD54が関与していることを示してきたという。
(29年3月3日号)

日本独自の人工透析システム 中国に導入

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、東レ・メディカル、東レおよび東京女子医科大学に委託して、中国江蘇省の南京医科大学第二附属医院へ日本独自のセントラル方式人工透析システム(CDDS)を導入し、9カ月間の実証試験を実施した結果、システムの安定稼働と透析水清浄化で国際基準を達成し、その有効性を確認した。これを受け、東レ・メディカルは今後、この実証事業で得た知見をもとにCDDSの中国市場への本格参入を目指す。
(29年3月3日号)

SNPアレイ情報1万人の分譲開始

 東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)、岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構(IMM)は、宮城や岩手の沿岸部に住む人々を対象にしたコホート調査で収集した約1万人分の生体試料(DNA、血漿、血清)・情報(年齢や生活情報等)、SNPアレイ(一塩基多型の個人ごとの遺伝型)情報の分譲を開始した。分譲を受けた研究は、病気の原因解明や治療法開発につながる成果を出すことだけでなく、次世代医療や個別化医療など、東日本大震災の被災地に成果が還元されることが求められる。
(29年3月3日号)