「世界初」市街地で水素100%の熱電供給

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が進める事業の実証試験で、大林組と川崎重工業は市街地での水素燃料100%ガスタービン発電による熱電供給を、世界で初めて達成した。
 この事業は「水素社会構築技術開発事業/大規模水素エネルギー利用技術開発/水素CGS活用スマートコミュニティ技術開発」事業(2015年度~2018年度)。両社は神戸市ポートアイランドにおける2017年12月のプラント完成以降、水素と天然ガスの混焼および水素専焼によるガスタービン発電機単独での実証や、天然ガスによる熱や電気供給の実証などを進めてきたが、今回は水素のみを燃料として近隣の4施設への熱電の同時供給を実現した。
(30年5月11日号)

「生物サンプリング可能」自律型海中ロボット開発

東京大学生産技術研究所のソーントン・ブレア准教授、九州工業大学の西田祐也助教、浦環特別教授らの研究グループは、AUV(自律型海中ロボット)で、貝のような固形物の採取に世界で初めて成功した。
(30年5月11日号)

6カ国語対応の安否確認アプリ

 6カ国語に対応し、被災時の安否情報や現地連絡先、コメントなどの安否確認メッセージを、あらかじめ設定した相手に母国語で同時に送ることのできるアプリ「Cared.jp」を、大阪大学大学院国際公共政策研究科グローバル・リスク・ソリューションズ・センター(GRSC)の塚本俊也招聘教授が開発した。年間登録料500円でクラウド上に登録する。メール、SMS、Facebook、LINEなどにも対応し、グループ送信も可能。大学などで、海外研修や国内災害時に、学部、専攻、研究室、クラス、グループごとに安否確認を管理、対応できる。さらに行政機関では、被災状況の分布を俯瞰し、救援のための効果的な対応にも活用できる。
(30年5月11日号)

フロー型マイクロ波加熱装置で有機材料を高効率合成

 産業技術総合研究所電子光技術研究部門分子集積デバイスグループの則包恭央研究グループ長、小山恵美子主任研究員、同研ナノ材料研究部門ナノ粒子構造設計グループの杉山順一主任研究員は、サイダ・FDSのジョシュア・バーハム国際研究協力ジャパントラスト招へい研究者の大根田訓之マネージャーと共同で、フロー型マイクロ波加熱装置を改良し、トルエンやキシレンなどの低極性溶媒でも加熱高温化を可能とした連続合成装置の開発に成功した。
(30年5月11日号)

米国の大気汚染物質排出量削減率は予想外に低下

 海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球環境観測研究開発センターの宮崎和幸主任研究員らは、アメリカ大気研究センター(NCAR)、NASAなどと共同で、先進的な手法を導入したシミュレーションで、米国における大気汚染物質の排出量を約10年にわたり推定した。その結果、公表されている推定値ほど大気汚染物質が大幅には削減されていない可能性を示唆する結果となった。
(30年5月11日号)

CT撮影の被ばく線量評価システムの機能を向上

量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(放医研)放射線防護情報統合センターの古場裕介主任研究員、同所臨床研究クラスタ病院医療情報室の奥田保男室長は、X線コンピュータ断層(CT)撮影による患者の被ばく線量を評価するWebシステムWAZA-ARIv2をより使いやすくするため、撮影条件の送信と患者の被ばく線量評価結果の受信を自動化できる機能を開発した。
(30年5月11日号)

炭素同位体の陽子数6は魔法数

 大阪大学核物理研究センターの王惠仁特任講師、トラン・ディトロン特任研究員、青井考教授、谷畑勇夫特任教授らの国際共同研究グループは、炭素同位体の陽子の広がりの研究から炭素同位体の陽子数6が魔法数であることを発見した。
(30年5月11日号)

「エクソソーム介して脂質排出」アディポネクチン作用

大阪大学大学院医学研究科の喜多俊文寄附講座講師、前田法一寄附講座准教授、下村伊一郎教授らの研究グループは、脂肪細胞に由来する分泌因子であるアディポネクチンの、エクソソーム産生を介したセラミド(脂質の一種。その過剰な蓄積は血管障害や糖尿病の原因の一つと考えられる)の排出メカニズムの解明に成功した。
(30年5月11日号)