「長周期地震動」実証実験参加者募集中

 気象庁と防災科学技術研究所は、長周期地震動の予測情報を提供する際の課題の抽出や利活用方法の検証を行うため、実証実験を開始し、一般参加者を募集している。実験期間は来年3月31日まで。実証実験サイト(https://www.lmoniexp.bosai.go.jp/)で登録できる。
 長周期地震動は、大きな地震が発生した時に生じる周期(揺れが一往復する時間)が長い揺れのことで、これによって高層ビルが大きく長時間揺れ続けることがある。
 また、長周期地震動は遠くまで伝わりやすい性質があり、地震が発生した場所から数百キロメートル離れたところでも大きく長く揺れることがある。2011年の東北地方太平洋沖地震でも、東京都内や大阪市内の高層ビルで、低層階よりも高層階で揺れが大きくなり、長周期地震動による家具の転倒や移動等の被害が報告されている。
 今回の実証実験では、防災科研が開発した長周期地震動モニターを実験参加者が利用し、地震が発生し緊急地震速報が発表された際に予想される長周期地震動階級等を瞬時に確認する。その後、参加者は、予測情報の実際の利用方法や使いやすさなどに関するアンケートに回答する。
 長周期地震動モニターは、防災科研が開発した長周期地震動をモニターするウェブページ。参加者は緊急地震速報をもとに推定した長周期地震動の予測と、防災科研が運用する全国各地の強震計で観測される現在の長周期地震動の様子を合わせて見ることができる。揺れの大きさに応じて色を付けた点を地図上に表示することで、揺れの伝わっていく様子や予測状況を動画で閲覧できる。
(29年12月8日号)