みどりの学術賞受賞者決定

 政府は、第12回(平成30年)みどりの学術賞の受賞者2人を決定した。
 同賞は、国内で植物、森林、緑地、造園、自然保護などに関する研究・技術開発、その他『みどり』に関する学術上、顕著な功績があった個人に贈られる。
 受賞した熊谷洋一・東京大学名誉教授/兵庫県立淡路景観園芸学校名誉学長(74歳)は、自然環境の保全管理に関する環境影響評価で、従来の大気・水と生態系の観点に加え、景観の観点も組み込むことを提案。映像機器によるシミュレーションやコンピュータでの予測技術を開発するなど、景観やふれあいの場としての自然環境への影響を的確に予測・評価する手法を確立した。また、自然との共生を目指した環境づくりを担う人材育成のための実践教育を進めた。
 篠崎和子・東京大学大学院農学生命科学研究科教授(63歳)は、シロイヌナズナを用いて、乾燥や低温、高塩濃度などの環境ストレスの受容や耐性に関わる多くの遺伝子を発見し、複雑な植物の環境ストレス耐性の仕組みの全貌を世界に先駆けて発見した。この発見をイネやコムギ、トウモロコシなどの多くの作物に応用し、環境ストレスに強い品種の開発を進めている。
(30年3月16日号)