ウミガメ逃がす定置網 東京海洋大が開発

 東京海洋大学学術研究院の塩出大輔助教らの研究グループは、ウミガメが自ら魚網から逃れることができる脱出支援システム(網)の開発に成功した。
 混獲により死亡してしまう生物のため、現在は漁業で利用される大規模な網は、国際的に禁止されている種類もある。例えば、海面がオープンな網であればウミガメは呼吸ができ、混獲しても逃がすことができる。今回対象とした定置網は、国内では重要な漁法だが、全体が細長い四角い箱のような構造の網(箱網)を海中に沈めている。ここにウミガメが入ってしまうと網の上部も海中にあるので呼吸ができず、死んでしまうこともある。昨今、世界的にみてウミガメは希少種として認識されている。例えば、いちばんなじみ深いアカウミガメについては日本が北太平洋で唯一の産卵地となっており、米国では絶滅危惧種に指定されている。
(30年4月6日号)