何を見たかの判断は視覚情報に依存しない

 情報通信研究機構(NICT)は、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)およびウェスタンユニバーシティと共同して「どのようなものを見ているのか」という知覚判断が、見た内容だけでなく、見た内容に伴う運動行為にかかる負荷を反映していることを実験的に証明した。これまで、外部から脳への入力処理である知覚判断と、脳から外部への出力処理である運動行為はそれぞれ独立したもので、運動行為は単に知覚判断の結果を反映するだけと考えられていたが、NICT脳情報通信融合研究センター(CiNet)の羽倉信宏研究員らのチームは、そうした定説を覆す成果を得た。同成果は、神経科学の国際科学誌「eLife」オンライン版(2月21日)に掲載された。
(29年3月10日号)