凝集タンパク質を再生するClpBリングの構造変化を直接観察

 ClpBはリング状の構造を持つタンパク質で、生命にとって有害な凝集タンパク質をほぐして再生する「脱凝集」機能を持っている。ClpBは脱凝集の際、ATP(アデノシン3リン酸)のエネルギーを利用して、リング中央の孔にタンパク質を通すことで脱凝集すると考えられていたが、その具体的な仕組みは分かっていなかった。
 名古屋大学の内橋貴之教授をはじめとする、甲南大学、大阪大学、自然科学研究機構生命創成探究センター、生理学研究所、分子科学研究所、金沢大学の共同研究グループは、高速原子間力顕微鏡(高速AFM)を使って、ClpBリングの構造変化を直接観察することに初めて成功した。
(30年6月8日号)