北欧に北極大気レーダー建設決定

国立極地研究所が日本の代表機関を務めているEISCAT(欧州非干渉散乱)科学協会(加盟国:日本、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、英国、中国)は、新北極大気レーダー「EISCAT-3D(欧州非干渉散乱3次元)レーダー」の建設開始を決定した。太陽風の影響や北極気候変動の仕組み解明のための研究、監視に役立てる。ノルウェー、フィンランド、スウェーデンに設置する。
 このレーダーは、超高層・中層(高さ60~2000キロメートル)の大気密度、温度、動きなどを3次元で高解像度に測定できる。現在のEISCATレーダーに比べ、少なくとも10倍以上高速に、10倍以上高解像度の観測ができる。
 各施設には、1万本のアンテナが設置される。これは、6角形サブアレイ109個にそれぞれ91本のアンテナがついたもので、全体の直径は約70メートルだ。従来の単一レーダーでの組み合わせで実現できなかった新たな方式で観測ができる。主局のノルウェー(シーボトン)では5メガワットの送信と受信を、他の2局は受信をする。本格観測は2021年から開始予定。
(29年6月23日号)