多発性硬化症の新たな病態機序発見

 国立精神・神経医療研究センター神経研究所免疫研究部の木村公俊研究員、山村隆特任研究部長、神経薬理研究部の北條浩彦室長らの研究グループは、多発性硬化症(MS)において、血液中のエクソソームが、リンパ球の一種である制御性T細胞の分化を抑制することで病態に関与していることを発見した。
 MSの病態には、炎症性T細胞と制御性T細胞の破綻が関与していると考えられている。T細胞の機能や分化にはmiRNAが関わっており、エクソソーム(径が約150nmまでの微小胞)は、miRNAを細胞間で受け渡す働きをしているため、エクソソームに着目して研究を進めた。
(30年2月2日号)