有人潜水調査船「しんかい2000」機械遺産に

 海洋研究開発機構の有人潜水調査船「しんかい2000」は、日本機械学会が認定する機械遺産に選ばれた(機械遺産第87号)。
 この認定制度は、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的にしている。今回は、同船のほか、勝鬨橋(跳開部の機械設備)など7件が認定され、計90件が認定を受けた。
 同船は、日本初の有人潜水調査船「しんかい」(海上保安庁所属)の後継機として1981年1月に進水し、83年から研究調査を開始。「しんかい6500」をつくるための足がかりとなった。相模湾でのシロウリガイの発見、沖縄トラフでの熱水噴出サイトの発見など、国内における水深1000メートルを超える深海での研究を牽引してきた。惜しまれながらも2004年に退役。現在は、新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)に展示されている。年2回、同船の運航チームOBが調査機器の取り付けや外皮の交換作業などを実演するイベントを行っている。単独の船舶としての認定は初で、機械遺産でも最も製造年が新しい機械だ。
(29年8月11日号)