植物が栄養だけを取り込む仕組み解明

 東京大学大学院農学生命科学研究科の李保海研究員、神谷岳洋准教授、藤原徹教授らの研究グループは、植物の根の栄養吸収に重要な役割を果たしている特殊な構造(カスパリー線)を形成する新規遺伝子LOTR1(LORD OF THE RING 1)を同定し、その解析の過程で、スベリンと呼ばれる脂質の一種が物質輸送における障壁として機能していることを発見した。今回、植物の根がその成長に応じて物質輸送の障壁を柔軟に形成し、栄養吸収を効率良く行う仕組みの一端を明らかにしたことで、効率的な栄養吸収を行う作物の作出に寄与するものと期待される。Current Biologyに24日掲載された。
(29年3月3日号)