珍しい古代ザメ「ラブカ」の赤ちゃん 東海大海洋科学博物館で特別公開

 東海大学海洋科学博物館(静岡県静岡市清水区三保2389)は、古代ザメ「ラブカ」の赤ちゃんを、いま特別公開中である。同博物館の展示時間は9時から17時(毎週火曜日は休館)。
 これは、5月17日に駿河湾沖の桜えび漁で引き上げられた深海ザメ「ラブカ」の生体内から、大型で卵黄が付いた状態で発見された胎仔。これを同博物館が現在人工保育しており、6月8日から特別公開している。 「ラブカ」は、ラブカ目ラブカ科に属し、水深500メートルから1000メートル以深に生息する深海性のサメである。原始的なサメの特徴が残っていることから『生きた化石』『古代ザメ』とも呼ばれている珍しい生物。
 雌は胎内で6個前後の卵をふ化させ、3年から4年の妊娠期間を経て、60センチメートル近い胎仔を出産すると言われている。
 公開中の「ラブカ」の胎仔は、体長が約20センチメートル。腹部には栄養が詰まった大きな卵黄が付いており、こうした個体の人工保育例は世界でもないという。
 また、深海生物研究で多くの知見を有する同博物館では、生物の進化に関する研究実績が豊富なアクアマリンふくしま(福島県いわき市)と共同で「ラブカ研究プロジェクト」を昨年4月に発足させている。アクアマリンふくしまでも、今回の胎仔と同じ成体から得られた別の胎仔を、6月9日から展示中である。
(29年6月23日号)