胃腸細胞形成の仕組み解明

 細胞の増殖と分化は、さまざまな因子により厳密に制御されており、その破堤は先天性異常やガンなどと密接に関連している。福井大学医学部の森健太郎助教らの研究グループは、細胞分化調節因子Id2のノックアウトマウスの小腸に食道や胃の性質を持った腫瘍が形成されることを見いだすことに成功した。また、Id2ノックアウトマウスの中腸内胚葉では前腸内胚葉で発現する転写因子Irx5が異所性に発現しており、中腸内胚葉でIrx5を発現するトランスジェニックマウスを作出したところ、Id2ノックアウトマウスと同様な性質を持つ腫瘍が形成された。
(30年4月6日号)