超小型衛星搭載の計算機とカメラの軌道上実証に成功

東京理科大学の木村真一教授らの研究グループは、超小型衛星CubeSAT用の高速演算可能な計算機と6方向同時撮像ができるカメラシステムを開発、2月3日に打ち上げられた『TRICOM-1R(たすき)』で軌道上実証に成功した。
 CubeSATは、開発費や打ち上げ費を圧縮できることから、世界中で普及し始めている。その中で、求められる機能も複雑化、高度化している。研究グループでは、スペースデブリの除去技術、その中でも画像によるデブリへの接近誘導技術の研究を進めており、キー技術となる搭載計算機と小型カメラの開発を進めてきた。
 今回、『たすき』で機能が実証された計算機は、CubeSATに搭載できる10センチメートル角の小型サイズだが、大型衛星の搭載計算機の能力を凌駕する360MIPS、1・4Gフロップスの演算能力と、2Gバイトを超える情報蓄積機能を持っている。また、6方向同時撮像カメラシステムは、カメラヘッドを柔軟に交換でき、即時観測が可能だ。2月14日には、チベット付近の撮像に成功している。
(30年3月2日号)