重いハイパー核の精密構造 「世界初」国際チームが解明

東北大、高エネルギー加速器研究機構、ソウル国立大学等からなる国際共同研究グループは、J-PARCハドロン施設で、陽子9個、中性子9個、ラムダ粒子1個からなるフッ素19ラムダハイパー核が放出するガンマ線の測定に成功。重いハイパー核の精密構造を世界で初めて明らかにした。
 陽子、中性子とともにラムダ粒子(素粒子物理学におけてバリオンに分類されるハドロンの一種)を含む原子核「ハイパー核」を人工的に作って調べることで、なぜ陽子や中性子から原子核ができ物質ができるのかという問いに答えることができる。特にラムダ粒子は、実験室では短寿命で壊れるが、超高密度の天体である中性子星の中では安定に存在している可能性があるだけに、「ミニ中性子星」というべきハイパー核の研究が進めば、謎に包まれた中性子星内部の解明にもつながる。
(30年4月20日号)