1万年以前のライオン 冷凍状態で発見

今年9月、ロシア・シベリア地方のサハ共和国・アビニ地区ヤンジン川のほとりで、1万年前に絶滅したホラアナライオンの子供「ボリス」が冷凍された状態で見つかった。
 ホラアナライオンは現在のライオンの亜種と考えられており、ユーラシア大陸などにマンモス等と一緒に生息していたと考えられている。これまで骨や化石しか見つかっていなかったが、2015年にホラアナライオンの赤ちゃんが冷凍状態で2匹発見され、東京慈恵会医科大学の鈴木直樹教授らとロシアの研究チームが解析を行い、5万年以上前に生まれたことなどを明らかにしている。
 今回、同チームは新たな個体ボリスの発見をロシア大使館で公表した。今後、詳細な解析を進めるという。
 鈴木教授は「古生物学はわずかな痕跡から研究者が様々な可能性を追求していくものだが、冷凍状態の子供が見つかったことで、胃の内容物から他の動物の情報が得られるなど、多くの直接的な情報を与えてくれる。タイムマシンで数万年前に行って生物を調べるのと同等の価値がある」と話している。
(29年11月24日号)