NEDOの古川理事長 石炭火力発電技術を語る

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の古川一夫理事長は6月22日に記者懇談会を開き、日本と世界の電力エネルギー情勢について話し、エネルギーミックスの基本方針である3E+S(安定供給、経済効率性の向上、環境への適合と安全性)を達成しながら、バランスの取れた電源構成を実現するために、発電コスト(燃料費)が最も低い石炭を用いた次世代火力発電が重要だという考えを示し、NEDOにおける石炭火力発電技術の開発状況を紹介した。
 古川理事長は、世界的な石炭・ガスの火力発電需要について、石炭火力は欧米では今後減少するが、アジアや大洋州を中心とした新興国で、経済発展とともに今後は需要が拡大する見通しだと説明した。一方のガス火力は、気候変動対策や近年のガス価格の下落傾向で、全世界的に増加する見込みで、特に産ガス国が多い中東やアフリカ、欧米で大幅な需要拡大が見込まれるとした。
 今後については、2030年度の日本の電源構成を見通すと、石炭火力は総発電力量全体の26%、ガス火力は27%を占めると想定され、火力発電はエネルギーミックスの基本方針であるバランスの取れた電源構成を実現するために、重要な電源として位置付けられるという考えを示した。
(29年6月30日号)