唾液腺自体が温度を感知して唾液分泌を制御

 生理学研究所細胞生理研究部門の富永真琴教授らの研究グループは、唾液と涙の新しい分泌メカニズムとして、副交感神経の制御だけでなく、唾液腺自体が温度を感知して唾液分泌を制御していることを明らかにすることに成功した。
(30年1月1日号)

「PRMUアルゴリズムコンテスト」農工大院生2氏が最優秀賞

 AIを駆使して古典籍のくずし字を素早く、正確に認識するアルゴリズムをつくる。電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究会(PRMU)研究会が毎年行っているアルゴリズムコンテストで、東京農工大学大学院工学研究院の中川研究室のリー・トゥアン・ナムさん(修士課程2年)とグエン・コング・カーさん(博士課程1年)が最優秀賞を受賞した。
(29年12月22日号)

「一部を壊しても即座に動作」クモヒトデ型ロボット

 一部の足を破壊しても、即座に動くことができるクモヒトデ型ロボットが世界で初めてできた。東北大学電気通信研究所の石黒章夫教授、加納剛史准教授、佐藤英毅さん(大学院修士課程、当時)、小野達也さん(大学院修士課程、当時)、北海道大学電子科学研究所の青沼仁志准教授、東北大学大学院医学系研究科の松坂義哉講師(現・東北医科薬科大学教授)の研究グループが開発し、想定外の故障に対して即座に適応できる。
(29年12月22日号)

ピリジンから簡単に窒素成分除去

 理化学研究所環境資源化学研究センター先進機能触媒研究グループの侯召民グループディレクター、胡少偉基礎科学特別研究員、羅根特別研究員、島隆則専任研究員らの国際共同研究チームは、多金属のチタンヒドリド化合物を用いて、非常に安定なピリジンの「炭素-窒素結合」を温和な条件で切断することにより窒素成分を除去し、炭化水素成分を環境のシクロペンタジエンとして分離することに成功し(29年12月22日号)
た。

「水蒸気にさらすだけ」アルミ高品質化

芝浦工業大学の芹澤愛准教授らの研究グループは、アルミニウムを高温・高圧で水蒸気にさらすだけで、高強度・高耐食化ができる表面処理技術を開発した。数年以内に自動車部材や電化製品などで実用化することを目指す。
(29年12月22日号)

来年度文科省予算判明

 文部科学省の来年度予算の概要が明らかになった。12月22日に補正予算案とともに閣議決定する。次世代放射光施設の整備やオープンイノベーションシステムの構築などの新規施策を盛り込んだほか、国立大学運営費交付金などの基盤的経費については、今年度同額の1兆971億円を計上した。全体としてはほぼ横ばいになるが、今年度補正予算として計上した3041億円を繰り越し執行することで、実質的には増額となっている。

大学改革に新規40億円/科研費2286億円/AMED588億円
(29年12月22日号)

JSTがタッチパネル用センサフィルムを開発成功と認定

科学技術振興機構は、産学共同実用化開発事業(NexTEP)の『金属細線を用いたタッチパネル用センサフィルム』を開発成功と認定した。
 この課題は、産業技術総合研究所フレキシブルエレクトロニクス研究センターの長谷川達生総括研究主幹らの研究成果をもとに2014年4月から、田中貴金属工業が企業化開発を行っていた。
(29年12月22日号)

長距離データ転送で世界記録 NIIが231Gbps達成

 国立情報学研究所(NII)は、開発したファイル転送プロトコル「MMCFTP(Massively Multi-Connection File Transfer Protocol)」を用いて、日米間の長距離データ転送実験を行い、転送速度約231Gbpsで10TB(テラバイト)という大容量データを安定的に転送することに成功した。NIIは昨年11月にも日米間のデータ転送実験を行い、それまで報告されていた長距離転送での世界最高速度80Gbpsを上回る転送速度148・7Gbpsを記録した。今回はこれを上回るもので、長距離データ転送の世界記録を更新した。NIIは同実験結果を、12月15日に広島市で開催された大学ICT推進協議会2017年度年次大会で発表した。
(29年12月22日号)