お茶の水女子大 室伏きみ子学長インタビュー

 政府は平成16年から国立大学を法人化し、国立大学に対し、自律的な環境の下での活性化や、特色ある研究の実施をはじめとした大学改革を求めている。お茶の水女子大学(東京都文京区)ではこれに対し「時代と社会の要請に応えてグローバルに活躍する女性リーダーを育成する」ことをミッションに掲げ、平成27年に就任した室伏きみ子学長の強力なリーダーシップの下、大学改革が進められている。142年の歴史をもつ同大の現状と目指す姿を室伏学長に聞いた。

グローバルに活躍する女性リーダー育成が使命
(29年11月3日号)

「超巨大遺伝子群を制御」ゲノム領域発見

 東京工業大学バイオ研究基盤支援総合センターの廣田順二准教授、岩田哲郎研究員、東京大学大学院農学生命科学研究科の東原和成教授、理化学研究所脳科学総合研究センターの吉原良浩シニアチームリーダーらの研究グループは、においを感知する嗅覚受容体の遺伝子発現を制御する新たな転写調節領域(エンハンサー)を発見した。
(29年11月3日号)

半導体ダイヤモンドで超高温発生

岡山大学惑星物質研究所の米田明准教授、謝龍剣大学院生、愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の入舩徹男教授、高輝度光科学研究センターの肥後祐司研究員らの研究グループは、半導体ダイヤモンドヒーターを用いた超高圧下での高温発生で、川井型マルチアンビル装置(高圧発生装置:開発者の故川井直人大阪大学教授を記念した名称)で半導体ダイヤモンド(SCD)ヒーターを開発し、従来よりも1000K以上高い約4000Kの温度発生に成功した。
(29年11月3日号)

症状ない感染者がノロウイルス発生源か

 ノロウイルスに感染しているにも関わらず、症状の出ない無症候ノロウイルス感染者が多数おり、このことがノロウイルス感染症の伝播につながっているかもしれない。神戸大学大学院医学研究科附属感染症センターの勝二郁夫教授、内海孝子特命講師、国立感染症研究所の片山和彦室長(現・北里生命科学研究所教授)らの研究グループは、インドネシアの健康なボランティア(無症候者)の便中から高率にノロウイルスが検出されることを分子疫学的に証明した。無症候感染者がノロウイルス感染症の発生源となることを示唆しており、ノロウイルス感染症の伝播様式の解明につながる成果である。
(29年11月3日号)

雷放電経路3次元観測システム試験開始

防災科学技術研究所は、雷放電経路3次元観測システムによる雷の試験観測を開始した。
 このシステムは、落雷だけでなく雲内や雲間の放電(雲放電)観測にも優れたLMA(ライトニング・マッピング・アレイ)を観測装置を用いる。これは、落雷や雲放電により放射された電磁波(VHF帯)を複数台のセンサーで受信して、放電位置を決定、3次元的な放電経路(緯度、経度、高度、時刻など)を取得する。現在、茨城、千葉、埼玉、東京に8台のLMAセンサーを配置している(将来的には首都圏に12台を配置する)。
(29年11月3日号)

一般物体認識分野の認識精度世界一を達成

 大阪府立大学工学研究科の大学院生・山田良博さん(博士後期課程1年)、岩村雅一准教授、黄瀬浩一教授らは、世界最高精度のニューラルネットワークを開発。一般物体認識分野の認識精度世界一を達成した。熊本大学で行われた電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究会で発表。
(29年11月3日号)

米海底地形調査コンペ 日本から「チーム黒潮」参戦

地球の表面積の7割を占める海洋。しかしながら、陸地と違い海底は約10%しか詳細な測量がなされていない。いまだ知らない世界が海底には広がっている。
 現在、内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)で海洋関連研究機関等が参加する「海のジパング計画(次世代海洋資源調査技術)」が実施されているように、海洋国家・日本の強みを活かした研究開発が行われている。その一方で、米国の非営利団体・Xプライズ財団が主催する海中探査のコンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」が2015年からスタートしている。石油会社であるロイヤル・ダッチ・シェルがメインスポンサーを務める世界コンペで、AUV(自律型海中ロボット)などを利用して海底地形調査の高速化、低コスト化を目指すものだ。世界中から32チームが参加し、現在は技術審査を通過した20チームが年末からの実海域競技(ラウンド1)に向け、準備を整えている。
(29年10月27日号)

「反応しやすいフルオロアルケン」理研が簡便合成

医薬品や機能性高分子の材料として有用なフルオロアルケンは、他の物質との反応性が低いことが課題だった。理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センターの植竹裕太特別研究員、丹羽節副チームリーダー、細谷孝充チームリーダー、大阪大学大学院工学研究科の阪口博信大学院生、大橋理人准教授、生越專介教授の共同研究チームは、アルケンの炭素上に複数あるフッ素のうち、一つだけを選択的にホウ素に置き換える化学反応を開発し、簡便に合成できるフルオロアルケンを開発することに成功した。今回開発した手法は、有機合成化学の基本的な技術として、創薬や生命科学研究、機能性高分子の開発などへの応用が期待される。
(29年10月27日号)