ナイスステップな研究者11人を選定

 科学技術・学術政策研究所は、科学技術イノベーションの様々な分野で活躍し、日本に元気を与えてくれるナイスステップな研究者11人を選定した。今年のナイスステップな研究者には、今後の活躍が期待される若手研究者を中心に、新しい領域を先導する研究者、科学技術と社会との共創を推進する研究者、国際的に活動を展開する研究者、日本を拠点に国際的に活躍する外国人研究者、画期的な研究手法・ツールの開発者、研究成果をイノベーションにつなげている研究者など、多岐にわたる分野の研究者が選ばれた。
(29年12月15日号)

キャリアパスの視点から見たゲノム医療関連人材の育成について議論

政府のゲノム医療実現推進に関するアドバイザリーボード(議長=和泉洋人・内閣官房健康・医療戦略室長)は、キャリアパスの視点から見たゲノム医療関連人材の育成について議論を取りまとめた。医師に求められる専門性、遺伝カウンセラー、バイオインフォマティシャン、コーディネーター、医療従事者(看護師/臨床検査技師/薬剤師等)の必要量、最低限備える資質、誘導する上での方策について、現状と今後の課題をまとめた。来年開催予定のゲノム医療実現推進協議会に報告し、政府に取り組みを求める。
(29年12月15日号)

NICTナショナルサイバートレーニングセンターが人材育成演習

 高度化・多様化して一層悪質で危険度を増すサイバー攻撃。それに対する備えを堅固にするには、サイバーセキュリティの技術的知見や経験、ノウハウを持った高度なサイバーセキュリティ人材が欠かせない。今春4月に発足した情報通信研究機構(NICT)の「ナショナルサイバートレーニングセンター」では、そうした人材育成へ向けた実践的な演習を展開しているが、来たる2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な運営へ向けて、高度なサイバー攻撃に対処できる人材を育成する『サイバーコロッセオ』を来年2月から開始することとし、その受講者などがトレーニングできる場であるTCR(Training & Collaboration Room)を、12月12日から東京・大手町にあるNICTイノベーションセンター内に開所した。
(29年12月15日号)

「長周期地震動」実証実験参加者募集中

 気象庁と防災科学技術研究所は、長周期地震動の予測情報を提供する際の課題の抽出や利活用方法の検証を行うため、実証実験を開始し、一般参加者を募集している。実験期間は来年3月31日まで。実証実験サイト(https://www.lmoniexp.bosai.go.jp/)で登録できる。
 長周期地震動は、大きな地震が発生した時に生じる周期(揺れが一往復する時間)が長い揺れのことで、これによって高層ビルが大きく長時間揺れ続けることがある。
 また、長周期地震動は遠くまで伝わりやすい性質があり、地震が発生した場所から数百キロメートル離れたところでも大きく長く揺れることがある。2011年の東北地方太平洋沖地震でも、東京都内や大阪市内の高層ビルで、低層階よりも高層階で揺れが大きくなり、長周期地震動による家具の転倒や移動等の被害が報告されている。
 今回の実証実験では、防災科研が開発した長周期地震動モニターを実験参加者が利用し、地震が発生し緊急地震速報が発表された際に予想される長周期地震動階級等を瞬時に確認する。その後、参加者は、予測情報の実際の利用方法や使いやすさなどに関するアンケートに回答する。
 長周期地震動モニターは、防災科研が開発した長周期地震動をモニターするウェブページ。参加者は緊急地震速報をもとに推定した長周期地震動の予測と、防災科研が運用する全国各地の強震計で観測される現在の長周期地震動の様子を合わせて見ることができる。揺れの大きさに応じて色を付けた点を地図上に表示することで、揺れの伝わっていく様子や予測状況を動画で閲覧できる。
(29年12月8日号)

「社会課題解決へ」NIIとLINEが共同研究

国立情報学研究所(NII)とLINEは、互いの研究発展や研究開発業務強化のために共同研究を行うこととし、11月27日に覚書を締結した。同日、NIIの喜連川優所長とLINEの出澤剛社長が共同記者会見を開いて締結内容を説明した。2018年度に共同研究部門をNIIに設置するなど、具体的な取り組みについて、両者は既に協議を始めている。この共同研究で、NIIとLINEは「ロバストインテリジェンス(Robust Intelligence)」と「ソーシャルテクノロジー(Social Technology)」を主軸とした、社会課題解決のための強靱な知識基盤の研究に取り組んでいく。
(29年12月8日号)

お茶の水女子大がアフガニスタン女子教育支援15周年記念シンポ開催

 お茶の水女子大学は11月29日、アフガニスタン女子教育支援15周年記念公開シンポジウム『アフガニスタン女子教育:支援の歩みと現状』を同大共通講義棟2号館で開催した。
 アフガニスタンでは2001年にタリバン政権が崩壊、その後暫定政府による復興が国際社会の協力のもと始まった。02年1月、東京で開催されたアフガニスタン復興支援国会議で、日本政府は、地雷除去や教育・保健医療・女性の地位向上などへの支援を決定。同大の本田和子学長(当時)は文部科学省の遠山敦子大臣(当時)から女子教育支援の依頼を受け、検討を開始した。その後、専門家によるワーキンググループによってアフガニスタンで女子教育に関わる指導的教員・教育関係者を招いて研修を実施するプログラムを策定、採択されて実施されることになった。本田学長は、女子教育先進国として国内の女子大学が連携することを提案し、同年5月に五女子大学コンソーシアム協定を締結した。参加大学は、同大学と津田塾大学、東京女子大学、奈良女子大学、日本女子大学だ。この協定は約5年ごとに更新されているが06年の更新で、アフガニスタンの女子教育支援に限定した内容を、開発途上国の女子教育に関する支援に拡大した(今回のシンポジウムに合わせて協定を更新した)。
(29年12月8日号)

第5回科学の甲子園ジュニア全国大会で東京都代表チームが優勝

 JSTは第5回科学の甲子園ジュニア全国大会を12月1日-3日、つくば国際会議場(茨城県つくば市竹園2-20-3)などで開催し、東京都代表チームが優勝したと発表した。同大会では各都道府県で選抜された47の代表チームが、理科や数学の知識およびそれら活用能力を駆使して筆記競技、実技競技に挑んだ。得点を合計した総合成績で順位は決定された。
 優勝した東京都代表チームは、筑波大学附属駒場中学校と豊島岡女子学園中学校の生徒で構成されている。2位は茨城県代表チーム、3位は北海道代表チーム、4位は奈良県代表チーム、5位は高知県代表チームが獲得した。
 大会には合計282人の中学生が参加した。
 第6回大会は、平成30年12月上旬に、今大会と同じ茨城県つくば市で開催が予定されている。

ノーベル化学賞を受賞したソヴァージュ名誉教授がお茶大で特別講義

 自分の専門分野以外の論文も読むべきだ。新たな発見は分野の境目にこそあるのだから―2016年ノーベル化学賞を受賞したストラスブール大学のジャン=ピエール・ソヴァージュ名誉教授は、お茶の水女子大学で行った特別講義の後、記者の質問にこう答えた。
(29年12月1日号)