「低消費電力動作」AI半導体向けの脳型情報処理回路

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、産業技術総合研究所、パナソニックセミコンダクターソリューションズ、北海道大学の研究グループと共同で、アナログ抵抗変化素子(RAND:Resistive Analog Neuro Device)を用いたAI半導体向け脳型情報処理回路を開発し、世界最高水準の低消費電力動作の実証に成功した。
(30年7月6日号)

「世界初」市街地で水素100%の熱電供給

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が進める事業の実証試験で、大林組と川崎重工業は市街地での水素燃料100%ガスタービン発電による熱電供給を、世界で初めて達成した。
 この事業は「水素社会構築技術開発事業/大規模水素エネルギー利用技術開発/水素CGS活用スマートコミュニティ技術開発」事業(2015年度~2018年度)。両社は神戸市ポートアイランドにおける2017年12月のプラント完成以降、水素と天然ガスの混焼および水素専焼によるガスタービン発電機単独での実証や、天然ガスによる熱や電気供給の実証などを進めてきたが、今回は水素のみを燃料として近隣の4施設への熱電の同時供給を実現した。
(30年5月11日号)

NECが宇宙利用サービス事業参入

NECは、人工衛星を活用した宇宙利用サービス事業に参入するため、その拠点として衛星の運用業務を行う「NEC衛星オペレーションセンター」を新設した。同センターの本格稼働開始は4月の予定。同社は宇宙利用サービス事業において、今後3年間で50億円の売り上げを目指す。
(30年1月26日号)

「JASIS 2017」来場者事前登録スタート

 一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA、会長=栗原権右衛門・日本電子社長)と一般社団法人日本科学機器協会(JSIA、会長=矢澤英人・ダルトン会長)が共同主催する、アジア最大級の分析機器・科学機器の専門展示会「JASIS2017」の開催概要が固まり、同展示会の来場者事前登録受け付けが始まった。
 今年の試みとして、来場者事前登録を行うと、昨年のJASIS2016での人気講演24タイトルを、オンデマンド視聴できる「JASIS WebExpo」へのログインIDが自動取得できる、新しい来場者サービスを始めた。事前登録手続きが完了次第、すぐに「JASIS WebExpo」にログインし、昨年の人気講演を視聴してもらうことで、来場に対し今年のJASIS2017への期待を一層高めてもらうのがねらいだ。
 「JASIS2017」は、今年9月6日から8日までの3日間、千葉市の幕張メッセをメイン会場にして行われる。展示は幕張メッセ国際展示場の4から8ホールまでを会場として使用し、併催の新技術説明会、コンファレンス、セミナーは、隣接するホテルニューオータニ幕張、アパホテル&リゾート東京ベイ幕張、幕張メッセ国際会議場を使い、それぞれ行われる。
(29年7月14日号)

多地点同時映像情報収集基礎試験に成功

 京都大学大学院情報学研究科の原田博司教授、日立国際電気の加藤数衞技師長の研究グループは、IoTデータ収集・制御用広域系Wi-RANシステム用無線機による無線多段中継伝送を用いた多地点同時映像情報収集基礎試験に成功した。一つの長距離無線回線を使って、見通し外通信環境(見通しの得られない地点間)でも遠隔地だけでなく中継地の情報を同時に収集することができる。
(29年7月7日号)

NEDOの古川理事長 石炭火力発電技術を語る

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の古川一夫理事長は6月22日に記者懇談会を開き、日本と世界の電力エネルギー情勢について話し、エネルギーミックスの基本方針である3E+S(安定供給、経済効率性の向上、環境への適合と安全性)を達成しながら、バランスの取れた電源構成を実現するために、発電コスト(燃料費)が最も低い石炭を用いた次世代火力発電が重要だという考えを示し、NEDOにおける石炭火力発電技術の開発状況を紹介した。
 古川理事長は、世界的な石炭・ガスの火力発電需要について、石炭火力は欧米では今後減少するが、アジアや大洋州を中心とした新興国で、経済発展とともに今後は需要が拡大する見通しだと説明した。一方のガス火力は、気候変動対策や近年のガス価格の下落傾向で、全世界的に増加する見込みで、特に産ガス国が多い中東やアフリカ、欧米で大幅な需要拡大が見込まれるとした。
 今後については、2030年度の日本の電源構成を見通すと、石炭火力は総発電力量全体の26%、ガス火力は27%を占めると想定され、火力発電はエネルギーミックスの基本方針であるバランスの取れた電源構成を実現するために、重要な電源として位置付けられるという考えを示した。
(29年6月30日号)

準天頂衛星システム『みちびき3号機』公開

 三菱電機は15日、内閣府が進める準天頂衛星システムの一部となる『みちびき3号機』を同社鎌倉製作所で公開した。8月11日に打ち上げ予定だ。
 米国のGPSなど複数の人工衛星を使って位置を導く衛星測位は、各国で整備されている。日本でもGPS信号の補完として、2010年に準天頂衛星『みちびき初号機』を打ち上げた。政府は、23年度までにGPSに頼らない自律測位ができる準天頂衛星の7機体制を構築するとしている。今年度は、2~4号機の打ち上げを予定しており、6月1日には2号機の打ち上げに成功したばかりだ。
 位置の特定には最低4機の人工衛星が必要で、準天頂軌道に投入される4号機は10月に打ち上げ予定だ。この準天頂軌道は、地球の自転と同期する静止軌道に対して40~50度傾斜し、遠地点が日本上空近傍になる楕円軌道をとる。公開された3号機は同システムでは初めて静止軌道に投入される。4号機以降も静止軌道に入れる衛星があるかもしれないという。
 3号機は、準天頂衛星システムの一部だけでなく、災害等発生時にメッセージのやり取りができる衛星安否確認サービス(Q-ANPI)も提供できるように3・6メートルのS帯アンテナを持っている。機体は、2、4号機と比べてやや大きく、重量が4・7トン、太陽電池パドルを広げると19メートルにもなる。高さは5メートル程度で、地球を向く面には大きなL帯アンテナを備える。3号機では、パッチアンテナを採用し、アンテナのサイズ、重量を抑えた。機体を駆動させるバス系も軽量化している。
 来年度から4号機体制でのセンチメートル測位サービスを開始する。
(29年6月23日号)

「裸眼でも2D画像がクリアに」画像生成技術

NTTは、3Dメガネをかけない視聴者には2D画像がクリアに見え、メガネをかけた視聴者には立体的な3D画像が見えるという、新たな3D画像の生成技術を開発した。これは、既存の3D表示装置をそのまま用いつつ、メガネなしで見ても画質が低下しないという世界初の技術。これにより、一つの表示コンテンツに対して、その場にいる視聴者一人ひとりが3Dか2Dかを選んだり、両方を切り替えたりなど、楽しみ方を自由に選択できる「人にやさしい3D表示」が実現できると、NTTでは期待している。この開発は、科研費の新学術領域研究「多様な質感認識の科学的解明と革新的質感技術の創出(研究代表者:西田眞也氏)」における、計画研究「信号変調に基づく視聴触覚の質感認識機構(同)」の支援を受けて行われた。
(29年6月9日号)