6カ国語対応の安否確認アプリ

 6カ国語に対応し、被災時の安否情報や現地連絡先、コメントなどの安否確認メッセージを、あらかじめ設定した相手に母国語で同時に送ることのできるアプリ「Cared.jp」を、大阪大学大学院国際公共政策研究科グローバル・リスク・ソリューションズ・センター(GRSC)の塚本俊也招聘教授が開発した。年間登録料500円でクラウド上に登録する。メール、SMS、Facebook、LINEなどにも対応し、グループ送信も可能。大学などで、海外研修や国内災害時に、学部、専攻、研究室、クラス、グループごとに安否確認を管理、対応できる。さらに行政機関では、被災状況の分布を俯瞰し、救援のための効果的な対応にも活用できる。
(30年5月11日号)

フロー型マイクロ波加熱装置で有機材料を高効率合成

 産業技術総合研究所電子光技術研究部門分子集積デバイスグループの則包恭央研究グループ長、小山恵美子主任研究員、同研ナノ材料研究部門ナノ粒子構造設計グループの杉山順一主任研究員は、サイダ・FDSのジョシュア・バーハム国際研究協力ジャパントラスト招へい研究者の大根田訓之マネージャーと共同で、フロー型マイクロ波加熱装置を改良し、トルエンやキシレンなどの低極性溶媒でも加熱高温化を可能とした連続合成装置の開発に成功した。
(30年5月11日号)

米国の大気汚染物質排出量削減率は予想外に低下

 海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球環境観測研究開発センターの宮崎和幸主任研究員らは、アメリカ大気研究センター(NCAR)、NASAなどと共同で、先進的な手法を導入したシミュレーションで、米国における大気汚染物質の排出量を約10年にわたり推定した。その結果、公表されている推定値ほど大気汚染物質が大幅には削減されていない可能性を示唆する結果となった。
(30年5月11日号)

CT撮影の被ばく線量評価システムの機能を向上

量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(放医研)放射線防護情報統合センターの古場裕介主任研究員、同所臨床研究クラスタ病院医療情報室の奥田保男室長は、X線コンピュータ断層(CT)撮影による患者の被ばく線量を評価するWebシステムWAZA-ARIv2をより使いやすくするため、撮影条件の送信と患者の被ばく線量評価結果の受信を自動化できる機能を開発した。
(30年5月11日号)

炭素同位体の陽子数6は魔法数

 大阪大学核物理研究センターの王惠仁特任講師、トラン・ディトロン特任研究員、青井考教授、谷畑勇夫特任教授らの国際共同研究グループは、炭素同位体の陽子の広がりの研究から炭素同位体の陽子数6が魔法数であることを発見した。
(30年5月11日号)

「エクソソーム介して脂質排出」アディポネクチン作用

大阪大学大学院医学研究科の喜多俊文寄附講座講師、前田法一寄附講座准教授、下村伊一郎教授らの研究グループは、脂肪細胞に由来する分泌因子であるアディポネクチンの、エクソソーム産生を介したセラミド(脂質の一種。その過剰な蓄積は血管障害や糖尿病の原因の一つと考えられる)の排出メカニズムの解明に成功した。
(30年5月11日号)

「酸素感知システムを構成」根粒菌のタンパク質形状

 ダイズやエンドウなどのマメ科植物の根には根粒という器官ができる。この根粒を形成する根粒菌は、空気中の窒素N2を植物が利用しやすいアンモニアNH3に変換する重要な反応、窒素固定を担っている。この反応は酸素濃度が高い時には行うことができないため、根粒菌は酸素濃度を感知するタンパク質システムを持っている。兵庫県立大学大学院生命学研究科の澤井仁美助教を中心とする国際共同研究グループは、大型放射光施設SPring-8およびフランスの放射光施設SOLEILを利用し、この酸素感知システムを構成するタンパク質の形状を世界で初めて明らかにすることに成功した。
(30年4月27日号)

「胎児の状態を正確に把握」国産の心拍計測装置

 東北大学とアトムメディカル(電話0800-111-6050)は、胎児の心拍を高精度に計測できる国産のモニタリング装置「アイリスモニタ」を共同開発し、今年7月から販売を開始する(薬事承認は2月に取得済み)。
(30年4月27日号)