多能性幹細胞分化促進の伝令を止めるメカニズム発見

 量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所放射線治療研究部の三浦太一研究員、創価大学の西原祥子教授らの研究グループは、マウス胚性幹細胞(ES細胞)を用いて、多能性幹細胞の分化を促進するシグナルの活性化を”糖鎖”が抑制する新たなメカニズムを発見した。
(30年2月2日号)

「耐酸性緑色蛍光タンパク質」ハナガサクラゲから開発

 大阪大学産業科学研究所の永井健治教授らの研究グループは、日本産ハナガサクラゲ(鶴岡市立加茂水族館提供)から、pH4・5から9・0の細胞環境で安定して蛍光する、耐酸性の緑色蛍光タンパク質「Gamillus」の開発に成功した。
(30年2月2日号)

米国人の情熱的な恋愛「相手選べる自由度が要因」

 日本人よりもアメリカ人の方が恋愛に情熱的なのはなぜか。北海道大学大学院文学研究科博士課程学生の山田順子さん、結城雅樹教授らの研究グループは、人々が恋愛相手に感じる情熱は、恋人を自由に選べる社会ほど強いことを初めて実証的に示すことで、こうした疑問に答えを出した。
(30年2月2日号)

「環境負荷小さく簡単」クロスカップリング重合法

筑波大学数理物質系の神原貴樹教授、物質・材料研究機構の安田剛主幹研究員らの共同研究グループは、有機電子光デバイス用高分子半導体を合成するための新しい合成技術の開発に成功した。この研究成果は、従来よりも簡便なプロセスで高分子半導体を製造できるだけでなく、省資源・低環境負荷な生産も可能なため、有機薄膜太陽電池などの有機電子光デバイスの普及に貢献するものと注目される。
(30年2月2日号)

スマホに搭載可能な超小型原子時計

情報通信研究機構電磁波研究所の原基揚主任研究員、東北大学大学院の小野崇人教授、東京工業大学の伊藤浩之准教授らの研究チームは、スマートフォンに搭載可能なサイズの超小型原子時計を開発した。英国で行われた国際学会「MEMS2018」で発表。
(30年2月2日号)

新年度科学技術予算 実質589億円増

 2018年度予算案の科学技術関係予算は、3兆8396億円と対前年度比2504億円の増額となった。このうち公共事業等に先端技術を導入するなどにより、新たに科学技術関係予算に組み入れる科学技術イノベーション転換による増額は1915億円となっており、実質的な増額は589億円となった。
(30年2月2日号)

珪藻を利用して二酸化炭素などを低コストで有用物質に変換

兵庫県立大学大学院の菓子野康浩准教授、京都大学大学院の伊福健太郎助教らの研究グループは、姫路市の下水処理施設の一画に珪藻を利用して二酸化炭素を有用物質に変換するための実証パイロットプラントを設置した。下水に含まれる窒素分等を珪藻培養の肥料として利用することで培養コストを大幅に下げ、燃料や医薬品原料などを生産できるか検討する。
(30年2月2日号)

特定健診や特定保健指導が生活習慣病抑制に効果

 個人の生活習慣改善に国家レベルの政策として介入することでメタボリックシンドローム、肥満、心血管リスクを長期的に抑制できる可能性が科学的に証明された。国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部の中尾葉子上級研究員、宮本恵宏部長らの研究チームは、特定健康診査(特定健診)や特定保健指導の結果を集約したナショナルデータベース(NDB)を分析し、特定健診および特定保健指導制度による生活習慣病抑制効果を明らかにした。
(30年2月2日号)