環境省は昨年末に令和7年度スギ雄花花芽調査の結果を発表した。雄花の着花量について、各地域の過去10年の平均と比べて200%以上となったのは9道府県だった。高い順に北海道328%、大阪315%、奈良312%、京都272%、徳島272%、山形229%、静岡215%、愛知213%、鳥取202%だった。50%未満となったのは青森44%、岩手49%の2県だけだった▼花粉症の症状軽減には花粉への曝露を防ぐほかない。体内に花粉(抗原)が入ると抗原に対する抗体が産生され、抗体量が増加すると、くしゃみや鼻水、目のかゆみといったアレルギー症状が発症する▼それを防ぐにはマスク、メガネの装着や、花粉飛散の多い時間帯(昼前後、夕方)と地面の花粉が舞い上がりやすい雨上がりの外出を避け、花粉が着きにくく露出の低い服装をすること。手洗い、うがい、洗顔、洗髪が大事で、洗濯物や布団の外干しを控えることなども推奨されている▼日本耳鼻咽喉科学会による2019年の調査によれば日本人の花粉症有病率は42・5%にのぼり年々増加している▼日本気象協会の予測では、花粉のピークは、スギが3月上旬から中旬、ヒノキが3月下旬から4月下旬となっている▼都内のインフルエンザ定点医療機関による第5週(1/26~2/1)の患者報告数が1999年の統計開始以来初めてシーズン2度目の警報基準超えとなった。予防法は花粉症と重なる。マスク、手洗い、うがいに加えて十分な休養を心がけ、「かからない」「うつさない」に努めましょう。
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