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コラム・素領域

科学新聞の1面に掲載している『素領域』全文と、Web限定コラムをお読みいただけます。

2021年4月30日号 素領域

昨今、「あの時こうしておけばよかった。ああしておけば好転したはずだ」と後悔することが増えてきた。年だからと諦めてはいるのだが…▼後悔と言えば、まだ筆者がかけ出しの記者の頃、上司から「やろうかどうしようかと迷ったならば、とにかくやってみろ」と忠告されたことを思い出す。これはアメリカの大学の研究成果であるが、対面や電話、あるいはアンケート調査などの方法で、老若男女問わず様々な対象から収集したデータを分…

2021年4月23日号 素領域

東京タワーでは「端午の節句」の特別企画として、333匹の「鯉のぼり」と「さんまのぼり」をタワーに飾る春の恒例企画が5月9日まで開催されている。「さんまのぼり」の掲揚は東京都と友好関係にある岩手県大船渡市へ向けた東日本大震災復興へのエールとして2011年から行っているという▼5月は五月病が問題になる時期でもある。五月病はもともと大学生に現れる、受験や試験からの開放感や環境の変化などに伴う一過性の鬱の…

2021年4月16日号 素領域

日本学術会議の会員任命拒否問題から半年、日本学術会議の総会が4月21日に開催される。この間、政府・与党は「学術会議をより良くするため」というお題目を掲げて、改革を迫ってきた▼一方、学術会議は幹事会を中心に、機能強化のための改革案について議論してきた。その際、井上信治科学技術政策担当大臣から設置形態についても検討するよう求められ、総会で示す原案では、現行の設置形態が最も望ましく、特別に法律を制定する…

2021年4月9日号 素領域

新型コロナウイルス感染症は、感染の主流が変異株へと移行し、首都圏や関西圏などでは感染拡大の第4波を迎えているという見方が強くなっている。拡大防止になかなか歯止めがかからない状態になっており、外出自粛はまだ当分続きそうだ▼そうした中で、在宅勤務などに関する調査の結果が、各種企業などから公表されている。例えば、日鉄興和不動産とオフィス家具のオカムラが3月に発表した在宅ワークの実態調査では、以前の生活と…

2021年4月2日号 素領域

4月といえば門出の時でもある。世の中はコロナ禍で何かと制約がある中で、新たなスタートを切る人も多いことだろう▼コロナ禍といえば、アメリカで話題になったことで、心強く思う話がある。アメリカの新型コロナ感染症による死者は世界で最も多く、55万人を超えている(3月末現在)。日本の死者数は9千人弱(3月末現在)なので、人口が日本の約2・5倍としても桁違いに多いことが分かる▼このような中、アメリカで看護師志…

2021年3月26日号 素領域

金融庁は、インターネット上でお金について楽しく学べる小学生向けの「うんこお金ドリル」を公開した。設問は少ないが、なにかとうんこが登場する選択肢が楽しく他のドリルも見てみたくなった▼人の腸内には多種多様な数百種にも及ぶ細菌やウイルスが存在し、人により異なる腸内細菌叢・ウイルス叢を構築。これらは環境や生活習慣で変化すると考えられている▼腸内細菌は多くが培養不可能で長らく詳細が不明だったが、近年のゲノム…

2021年3月19日号
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会話と対話は似たような言葉として使っているが、実は意味が大きく異なる。会話は知り合い同士の何気ない話で、対話は異なる価値観の者同士が意見を交わし、お互いの価値観を理解するための行為である▼日本学術会議学術フォーラム「危機の時代におけるアカデミーと未来」の中で、劇作家で四国学院大学教授の平田オリザさん(第1部会員)が講演「シンパシーからエンパシーへ」で語った▼明治期に外国から様々な学問が入ってきてそ…

2021年3月12日号 素領域

災害や大事故などが起きて大きな被害が出ると、「想定外だった」という言葉を耳にすることが多い。しかし、災害や事故などは、いつどこで起きるのかわからず、ほとんどの場合、想定外なのではないか▼一方で、災害や事故などが発生した際の危機管理では様々な事態を想定し、できる限りの備えをしておくことが重要である。しかし、それでもなお対応できない想定外は起きる▼だから、ちょっと考えただけでも、そんな備えさえしていな…

2021年3月5日号 素領域

無論、杞憂に終わったのだが、今から80年以上前、火星人が地球に攻めてくるというラジオ番組の放送を信じてアメリカの人々がパニックになるという出来事があった▼その火星に米航空宇宙局(NASA)の探査車「パーサビアランス」が日本時間の2月19日午前6時ころ着陸に成功した。人類にとって快挙といってよいであろう。探査機を火星に着陸させることは難しい。これまでロシアや欧州の機関が試みているがなかなかうまくいっ…

2021年2月26日号
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今年のソメイヨシノの開花は例年と同じか早いことが予想されている。日本気象協会は福岡の3月18日から開花が始まり東京は3月21日、ウェザーニュースでは東京は3月19日から始まると予想している。沖縄ではソメイヨシノは休眠打破のための冬季の低温が足らず咲かないことから、標本木はヒカンザクラとなっており、1月4日に開花している▼気象庁は2月13日の福島県沖を震源とする地震について、2011年東北地方太平洋…

2021年2月19日号 素領域

第6期科学技術・イノベーション基本計画のパブリックコメントで739件の意見が寄せられた。基礎研究や学術研究の長期的な支援が必要だとするもの、博士課程学生の環境の充実やキャリアパスに関するもの、大学等研究機関と民間との共同研究を進めるための環境整備や支援などを求めるものなどが多かったという▼パブリックコメントは、国民の意見を聞く機会として、最近では当たり前になっているが、その意見が実際の政策に反映さ…

2021年2月12日号 素領域

長引く新型コロナウイルス感染症拡大で人々は外出や会食などの自粛を強いられているが、暦はすでに2月に入り、学校では間もなく卒業、そして入学の時期を迎える▼多くの青少年が初めてスマートフォンなどを手にするこの時期に、総務省では毎年、青少年が安心・安全にインターネットなどを利活用できる環境の整備に向けて「春のあんしんネット・新学期-一斉行動」の取り組みを実施している▼携帯電話事業者などの情報通信関連企業…

2021年2月5日号 素領域

コロナ禍でテレワークが浸透しつつあり、自宅で過ごす機会が増えてきている昨今。しかも、3密回避や不要不急の外出自粛など、感染拡大を防ぐには仕方がないことではあるのだが、このような生活を続けることで、肉体的に衰えがみられ、精神的にストレスがたまってしまう▼少しでもよいほうに転じるため、まず肉体的には「貯筋」を勧めたい。筋肉は体を動かすために不可欠なだけでなく、健康維持にも多くの役割を担っている。筋肉量…

2021年1月29日号 素領域

今年の節分は2月2日で例年より1日はやい。節分は季節を分けるという意味で、立春、立夏、立秋、立冬の前日を指し、立春だけが現在も残っていると考えられている。国立天文台によれば、立春をはじめとした二十四節気は、天文学的に地球が公転軌道上のどこにいるのかで決定するため、節分も移動する。節分が2月3日でなくなるのは1984年以来37年ぶり、2日になるのは124年ぶりとのことである▼節分を控え、消費者庁は硬…

2021年1月22日号 素領域

コロナ禍の困難な時代にこそ、創業期のベンチャーが大きく成長するチャンス。「京大創業者応援ファンド(仮称)」創設の発表記者会見で、京都エンジェルファンドの山本康正社長は話した▼ベンチャー白書によると、2018年のベンチャーキャピタル投資は、米国14兆4573億円、欧州1兆861億円、中国3兆5370億円、日本2778億円と、日本のVC投資は極端に低い。このうち創業期投資は、米国1兆3000億円に対し…

2021年1月15日号 素領域

企業各社などのトップによる恒例の年頭あいさつでは、新型コロナウイルス感染症拡大で世界中が大きな影響を受け、企業活動や国民の生活が変化しており、デジタル化などニューノーマルへの対応が重要なことが強調されているように思った▼そうした中で年明けの7日、1都3県に対して政府の緊急事態宣言が発令された。昨年4月7日の7都府県を対象にした発令以来のことで、再び首都圏は緊張状態に入った▼企業トップなどの年頭あい…

2021年1月8日号 素領域

昨年の科学界の快挙といえば探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」の砂などの試料を地球に持ち帰ったことがあげられる。初代の「はやぶさ」は帰還はしたが、十分な試料は得られなかった。今回は太陽系の成り立ちや生命の起源といった謎に迫ることができる▼ところで今、地球の周りに漂う宇宙ゴミの処理が急務で、各国がいろいろな対策を行おうしている。地上から見上げる空は無限のようにも思われるが、意外と狭い▼宇宙ゴミ…

2021年1月1日号 素領域

謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。読者の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます▼今年は丑年。学問の神様として知られる菅原道真のお使いは牛で、道真を祀る全国各地の神社境内には横たわる牛の像が置かれている。触ると御利益があるそうだが、新型コロナウイルスの感染防止の観点から今年は対策を講じた上で触ってほしい▼家畜牛の起源は野生種のオーロックスで、家畜化は約1万年前…

2020年12月18日号 素領域

新型コロナウイルス感染症の中和抗体を含むダチョウの抗体マスクが売れており、注文しても3カ月待ちだという。京都府立大学の塚本康浩教授は十数年前、JSTの支援で様々な抗体をダチョウの卵(ダチョウの卵は鶏の卵20個分)を使って大量に作製する技術を開発。当時、高病原性鳥インフルエンザ抗体を持つマスクとして注目を集めていたが、コロナ禍で新型コロナウイルス抗体を大量生産する技術を開発し、マスクに適用したところ…

2020年12月11日号 素領域

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が短信レポートとして「海外トレンド・バイデン次期大統領で変わる米国のイノベーション・気候変動政策」を公表したが、その中でバイデン次期大統領は「環境正義」の基本思想を持っていると報告している▼「環境正義」という言葉を調べてみると、公害や気候変動などによる被害に遭うのは社会的弱者であり、そうした不平等を改めて是正することだという。バイデン政権が誕生すれば、…

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