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コラム・素領域

2026年10月30日号

素領域

AIを悪用したと疑われるサイバー攻撃が多発している。ネット社会に危機が迫っているのか? 相次ぐサイバー攻撃のTV報道や新聞のニュースを見ていたら、筆者自身、自宅で使っているプロバイダーのメールサービスが、セキュリティの脆弱性に対処するソフトウェア更新で、1日近く使えない状態が続いた。危険はもう身近に迫っている▼考えてみると、インターネットサービスというのは、本来が発展途上で未成熟なのだ。パソコンに搭載されているOSをはじめとしたソフトウェアは、機能やセキュリティなどの向上のために日々アップデートを繰り返している▼それでも安全が確保できず、セキュリティのための高額なソフトウェアの購入が当然のようになっている。クラウドサービスになったらセキュリティはより強固になると宣伝されてきたが、そのクラウドもサイバー攻撃で破られるようになってしまった▼AIの急速な発展に際しても、サイバー攻撃への悪用が当初から強く懸念されていたが、サービス提供側は守る方もAIで対応するから大丈夫だと宣伝してきた。しかし、現状はどうか▼大量の個人情報などが盗まれ、重要なシステムが停止する事件が次々に起きている。第三者の不正アクセスによって、顧客の関与しない株の売買取引が行われたという事件も報道されている。自分が利用する金銭取引を伴うネットサービスで、そうした事件が起きたらどうだろうか。大半の人は利用をやめてしまうだろう。そんな状態が続き、拡大していったらどうなるか▼わずか半世紀にも満たずに急成長したネット社会だが、それが崩壊しないように、サービスを提供する事業者や企業、それを監督する行政は早急な対策を進めてほしい。