改正道路交通法施行令の施行にともない、9月1日から、生活道路における自動車の法定速度が従来の時速60㌔㍍から30㌔㍍に改められた▼従前から住宅街の狭い道をかなりの速さで通り抜ける自動車を頻繁に見かけ、自身が怖い目に遭ったり、危険を感じたりしたことも少なくなかった。子供が路地から飛び出すことや、足腰の弱った高齢者などが横断することもあるわけで、それでもスピードを落とさずに走り去る自動車を見かけて腹が立つこともあった▼今回の改正はあまりにも遅過ぎであり、自動車社会を忖度した行政のありかたに不満を感じる。確かに、改正によって生活道路を走る自動車のスピードは少し落ちた感じはする。しかし、どう見ても30㌔㍍とは思えない速度で走る自動車が多いように思う。ただ、見た目だけではスピード違反は判断できないし証拠もない。そこで要望したい。今はやりのAIをスピード違反の取り締まりに早く導入してほしい。そのためには生活道路に監視カメラを設置する必要もある▼先日の「秋の全国交通安全運動」(9月21~30日)の期間中でも、自分の生活している所や勤務先の都内など、身近な所どこを見ても、警察官が生活道路のスピード違反を監視している様子は目にしなかった。おそらく人手不足でパトロールに人員を割く余裕がないのだろうが、それでは法改正は絵に描いた餅だ。禁止になったスマホを見ながらの自転車走行も、いまだになくならない▼科学技術の発展で便利なものを普及させ、産業競争力や経済発展につなげるのもいいが、そうした視点の活用だけでなく、もう少し人間の命や気持ちに寄りそった安全な社会構築に目を向けるべきだ▼AIも、もっと人のためになる、安全な社会実現に役立つことに活用してほしい。
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