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コラム・素領域

2026年11月6日号

素領域

生成AIの高度化はすさまじいものがあり、ある試薬や物質を解析するために、どうしたら良いかと聞くと、実験手法や解析手法なども提案してくれる。だが、研究に関して、どこまで、どのように活用することが適切なのだろうか▼シュプリンガーネイチャーが9月に更新したAIに関する編集方針では、著者、査読者、編集者それぞれの役割に応じた具体的なガイダンスを示している。AIを使用したかどうかではなく、AIがどのように使用されたか、その使用が及ぼす可能性のある影響、その使用によって生じるリスクの程度、人間による適切な監督が維持されているかを重視している▼例えば、言語の修正、データのクリーニング、コメントの構造化などは、効率性、明瞭性、アクセシビリティー向上に役立つ可能性があり、リスクも限定的な場合が多い。一方、手法の提案、データ内のパターンの特定、結果の解釈支援などは、評価、意思決定に影響を与える可能性があるため、慎重な評価、人間による監督、透明性が求められる。ただし、結論の生成にAIを使用することや、査読をAIに委ねることなどは禁止だ▼先月開かれた国際学術会議中間会合でも、AIに関する課題が話題になった。日本学術会議の加藤和人会長によると、分野ごとにAIとの距離感や関係性が異なるため、多様性の中で学術会議としても議論をしていきたいという▼AIの適切な利用範囲は分野によって異なるため、各学協会等と連携しながら、適切なガイドラインを作成していくことが求められる。