９月１日は１９２３年に関東大震災が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日にあたり台風シーズンでもあることから「防災の日」とされている。同日を含む８月30日から９月５日までは「防災週間」とされ、防災知識普及のための講演会や防災訓練、防災功労者の表彰等のイベントが例年開催されてきた。しかし、現時点では新型コロナウイルス感染症の拡大はとどまるところを知らず、訓練等は多くで中止が予定されている▼そこで自宅でできる対策に取り組んでみてはいかがだろう？　非常持ち出し袋の点検もおすすめする。コロナ禍での避難では、従来の準備に加え、マスクや体温計、消毒液や石鹸など感染症対策に必要な備品も用意した方が良い。東京消防庁は「おうちで防災を学ぼう！リモート防災学習」としてＷｅｂサイト（https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp）で動画を公開している。もう１度対策を復習してもいいかもしれない▼２０１１年６月に「津波対策の推進に関する法律」が制定されたことを受けて、国民の理解と関心を深めることを目的に、安政東海地震の故事にちなみ11月５日は「津波防災の日」と定められ、国連の「世界津波の日」でもある。日本では夏から秋にかけて風水害が例年多い。コロナ禍が災害レベルではあるが、オリンピック期間中、会場周辺で大きな自然災害は生じなかった。パラリンピックの期間中も何事もないことを願っている。