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コラム・素領域

2025年4月11日号

素領域

AI(人工知能)の導入や活用が様々な分野で加速しつつある。AIとロボットを融合させたマシンの開発も進んでいる▼近年はChatGPTの登場により、AIの開発がさらに加速している。AIエージェント(自律型AI)や、それが連携したマルチエージェントのような技術の開発も行われている▼こうした技術や、それを使ったAIロボットなどの開発が今後さらに進むと、将来はどういうことになっていくのだろうか。人間同様に、自ら判断して行動するロボットの実現もそう遠くないような気がする▼そういう時代になれば、いま人間が行っている多くのことは、AIやAIロボットが代わりにやってくれるようになる。そうなれば人間社会はどうなるのか▼インターネットが普及した社会の現状を見ても、サイバー攻撃や詐欺、SNSでの誹謗中傷などが頻発し、人間が賢くネットを利用しているとは言い切れず、むしろマイナス面ばかりが表面化してきているように思える▼科学技術、ましてAIのような先端的な情報技術の進化は速く、どういうイノベーションが将来起きるのか予測できない。このままどんどん進化してマシンが高度なインテリジェンスを持つようになったら、それを人間がうまく使いこなすことができるのか心配になる▼人間がマシンのインテリジェント化に追い越されてしまい、逆にマシンに使われる状態になりはしないか。AIの開発者はそんなことにはならないというかもしれない▼しかし現在でも、パソコンやスマホがないと何もできないマシン漬けの状態と言える人が多いのではないか。やはり、AIの普及にあたっては社会の理解が得られるところから慎重に進めるべきである。

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