今年は閏年なので2月は29日まである。国立天文台によれば、現在使われている「グレゴリオ歴」では、西暦年号が4で割り切れる年を閏年とし、例外として100で割り切れて400で割り切れない年を平年と決めている。ちなみに「閏」の漢字は「平年より月日の多い年」を意味している▼まだ寒いとはいえ暦のうえではすでに春を迎え、全国的に梅も咲きはじめた。春一番も立春(2月4日)から春分(3月20日)ごろまでに吹く南寄りの強い風を指している。暖かくなるのが待ち遠しい。今年の梅の開花は今のところ平年より早いところが多く、東京では13日も早かった。関東は2月くらいから梅の名所で梅祭りが開催されるので、休日などにお出かけして一足はやく春を感じてはいかがだろうか。北海道や東北の開花は例年4月頃なので残念ながらしばらく先だ▼華やかな季節を先取りしたイベントに目を向けてみると、世界らん展が2月14日まで東京都文京区の東京ドームシティで開催されている。今年は千葉大学などが開発した「光るコチョウラン」も世界初公開される。NECソリューションイノベータが海洋プランクトンから単離に成功した蛍光タンパク質を改良し奈良先端科学技術大学院大学が開発したベクターに組み込み、千葉大学が白花のコチョウランに導入し遺伝子組み換えを行ったという。ブラックライト(紫外線)を照射すると、花だけでなく植物全体が黄緑色の蛍光を発するという▼インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は依然として猛威を振るい、花粉の季節もやってきている。マスクを忘れずにお出かけください。
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