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コラム・素領域

2025年6月13日号

素領域

インターネットを利用する時に、何らかの不安を抱いている人が約7割もいるという▼総務省が5月30日に公表した「令和6年通信利用動向調査の結果」では、前年の69・2%から71・8%に増加している。内訳は、「不安を感じる」が27・8%(前年27・5%)、「どちらかと言えば不安を感じる」が44・0%(同41・8%)である▼しかも13歳から19歳で61・9%、20歳から29歳で63・8%などと、ネットに親しんでいるはずの若い世代でも高い割合となった。高齢層になるほど高くなり、60歳から69歳が84・1%と最も高かった。不安の内容は、どの年齢層でも個人情報やインターネット利用歴の漏洩が一番高い。そのほか、コンピューターウイルスの感染、架空請求・インターネットを利用した詐欺などが、上位にあがっている▼それは、そうかもしれない。メールを受信したらコンピューターウイルスに感染して情報を盗まれる。ウェブサイトにしかけられたウイルスに感染してハッキングされる。さらには、本物そっくりのウェブサイトに誘導されて大事な情報を盗まれる。こんなことが日常茶飯事なのだ。コンピューターウイルスなどへのセキュリティ対策をしっかり行い、さらに常時アップデートするという厳重な備えが要求される▼パソコンの各種ソフト費用だけでも高額なのに、さらにセキュリティソフトも…。そんなことまでしないと安心して使えない。それが今のインターネットサービスの実情である。これでインフラとかサービスとか言えるのだろうか▼電話でも特殊詐欺が後を絶たずに、被害は増えるばかりである。高度に発展した情報通信技術だが、あまりにも悪人に利用され過ぎではないか。

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