明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします▼正月には餅の誤嚥にご注意を。消費者庁が2018年と19年の2年間を分析したところ、気道閉塞を生じた食物の誤嚥のうち、65歳以上の餅による窒息事故の死亡者数は18年が363人、19年が298人で、事故発生は43%が1月に集中していた▼餅は温度が下がるに従い硬さと付着性が増す性質があり、喉を通る時には温度が下がりくっつきやすくなるという。おいしくも危険な性質なのだ▼慶應義塾大学の研究グループは昨年、海苔に含まれる水溶性食物繊維「ポルフィラン」に肥満や糖尿病、脂肪肝炎、肝がんなどを予防する効果がある可能性を報告した。腸内細菌を介して血中セラミドを低下させることをマウスで確かめた。それ以外にも海苔には糖の吸収速度を遅らせる働きがある▼昨年、東京海洋大と水産研究・教育機構、千葉県立中央博物館、北里大の共同研究グループは、新種のノリ2種類を発見。DNA解析で既知の系統とは異なることを確認した。関東地方の太平洋沿岸で発見された新種をクロシオアマノリ、北海道で発見された新種をメオトアマノリと命名した▼近年、ノリの養殖では色落ちや温暖化による生産量の減少が問題になっている。養殖に利用されているのは主にスサビノリだが同種は北に分布、それに対しクロシオアマノリは高水温耐性がある可能性がある。今後、品種改良によって新たなノリ栽培種の開発を目指すという▼余った餅は海苔と一緒にぜひ召し上がってください。
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