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コラム・素領域

2026年1月9日号

素領域

最近、防災関連の話で「フェーズフリー」ということばをよく耳にするようになった。一般社団法人フェーズフリー協会という団体が2018年に発足している▼そのホームページには、14年にスペラディウス代表の佐藤唯行氏(同協会代表理事)がこれを提唱、このことばを、平常時に利用されるすべての商品とサービスが持つ、災害時に役立つ付加価値だと定義したとある▼平常時や災害時という2つのフェーズの制約から自由であること、フェーズの間にある垣根を越えて、どのような状況下でも私たちの命や生活を守れること。2つのフェーズをまたいで活躍する商品やサービス。そして、それらを生み出すアイデア。これらによって、どちらのフェーズにも対応し安心して豊かに暮らせる社会を実現しようと呼びかけている▼災害大国の日本。繰り返される災害では、決まって「教訓を生かした防災対策を」と叫ばれる。しかし、過去の教訓は生かされずに、また新たな災害が発生して、多大な被害とたくさんの犠牲者が出ていることが多いようである。そこで、その発想を変える。平常時にしていること、使っているモノ、サービス▼それらを、そのまま延長して災害時にも生かせるようなこと、モノ、サービスなどにしようという発想である。これなら忘れることはない▼本紙でも、この発想の防災活動を進めるNTT東日本の取り組みを昨年10月に特集したように、この活動は進んでいるようだ。26年度中に発足予定の防災庁でも、この発想を入れた防災行政を進めてほしい。

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