21世紀に入ってから今年で26年目を迎えた。もう四半世紀が過ぎたことになる▼しかし、ウクライナとロシアの紛争は続いており、イスラエルとガザは停戦したものの、ガザ地区は紛争で荒廃したままだ▼世界的な異常気象をもたらしている地球温暖化問題への対策も進んでおらず、世界のCO2排出量は今も増え続けている。加えて、米国トランプ大統領が世界をひっかき回している▼中南米やグリーンランドなどをめぐり、新たな国際的緊張が生まれている。貧困、飢餓、気候変動など、SDGsが掲げる課題解決にリーダーとなるべき大国が協力せず、逆に問題を大きくしているというのが、今の国際情勢である▼国際秩序が乱れて危険な局面を迎えている中で、日本では憲政史上で女性初の高市早苗首相が誕生。「日本列島を強く、豊かに」を公約に掲げて様々な政策を次々に打ち出し、国民は期待を膨らませた▼しかし、ここへきてまさかの衆議院解散を表明。国民に首相自身の進退を問う選挙を行うと宣言した。就任当初には、多くの課題を前にして解散している暇などないと語っていた▼少し期待がしぼんだ。加えて、台湾をめぐる発言に中国が猛反発し、日中関係が悪化した。安全保障の問題では、やはり、日本は武力戦争を前提にした議論をするのは避けるべきだ▼貿易や文化、スポーツ、科学技術などによる交流を通した平和を基調とする外交政策に注力することを強くアピールする必要がある。▼平和外交を我慢強く進め、共に進む国を増やして、その輪を大きく広げていく。科学技術をはじめとした日本の質の高い文化が、その役に立つと思う。
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